F1商業権所有者のバーニー・エクレストンが、来季イギリスGPがドニントンパークで開催される可能性はないと明言した。ドニントンは2010年からのイギリスGP開催契約を失ったといったんは報じられたものの、その後、実は契約維持に必要な支払いを済ませており、契約は生きているとの話が出てきていた。
しかしエクレストンはF1最終戦の舞台であるアブダビで報道陣に対し、ドニントンがグランプリを開催する可能性は消えたと発言した。
「ドニントンはない」とエクレストン。
「我々は締切を何度も延長してきたが、彼らはそれに間に合わなかった。彼らは残念だった。不況により事をうまく運ぶことができなくなった。意思がしっかりしていたのは間違いないのだが」
「(サーキットオーナーの)トム・ウィートクロフトは気の毒だった。彼は昔からの友人なのだ」
現在ではイギリスGPの開催についてシルバーストンと交渉が進められているが、金銭面で折り合うことができずにいると言われている。しかしエクレストンは、シルバーストンの所有者であるBRDCとの間にはそれほど大きな食い違いはないと主張している。
「実際に(意見の食い違いは)ない」とエクレストン。
「私の側には問題はない。我々は交渉を行っている。彼らが望むなら契約はまとまるだろう」
