フェラーリのチームプリンシパル、フテファノ・ドメニカリは、FOTAは2010年F1へのエントリー申請を行う決断をしたが、FIAのバジェットキャップ案を受け入れるつもりはないと主張した。
ウイリアムズは事前に申請を行ったものの、残り9チームはエントリー締切日に条件付きでエントリーを提出した。その条件とは、6月12日までに新コンコルド協定へのサインが行われ、2010年のレギュレーションは2009年のルールを元にしたものとするというものである。
ドメニカリは、従ってチーム側はバジェットキャップを受け入れたわけではなく、チーム側は彼ら独自のコスト削減策で十分対応できると確信していると述べた。
「絶対に違う」とドメニカリは、“チーム側は結局はバジェットキャップを受け入れるのか”との質問に対して答えている。
「2009年のレギュレーションを起点とするよう要求したということは、つまりバジェットキャップは行われないということだ」
「FOTA自身で規制する手段を実行することで、(コスト削減は)FIA自身とチーム側が監視を行える形で、遂行できるはずだ。我々は何をすべきなのか、そして我々自身で何ができるのかを正確に把握している。それは、これまでに成し遂げてきたことを見ても分かるだろう。実際、ここ数年テストに関して行ってきたことが、まさにそれである。(テストに関して)チームは自分たちの間で状況を管理し、うまく機能するよう、合意した」
「FIAはふたつの目的を持って、コストを大幅に減らすことを望んでいる。ひとつは、既存チームをこれ以上F1から撤退させないこと、もうひとつは新規チームの来るべきエントリーを可能にすることだ。このふたつの目標は達成できる。コストは大幅に削減されるだろうし、同時にF1の現在の競技者はこのスポーツにとどまるために多大なる努力を行うであろう」
ドメニカリは、もし条件が認められなければ、ウイリアムズを除く9チームのエントリーは無効になると主張した。
「極めて単純な話だ」とドメニカリは言う。
「現在FOTAを形成している9チーム――ウイリアムズは会員資格を一時的に取り消されているので――は、2010年選手権にエントリーを申請したが、それは、コンコルド協定がサインされ、レギュレーションは現在のものを使用し、その変更はFOTAの提案によって行われる、という条件の下でのみ有効となる」
「昨日とられた行動は、5月12日の主要取締役の会合において述べられたフェラーリの理念、そしてFOTAの理念に完全に沿ったものである」
