2011年は8戦中5勝とスーパーGT500クラスで圧倒的な強さをみせ、S Road MOLA GT-Rがチャンピオンを獲得したニッサンGT-R陣営。タイトル防衛を目指す来季に向け、どういったドライバーラインナップで挑むのか気になるところだが、ニスモの柿元邦彦総監督に、現在の状況を聞いた。
今季のニッサンGT-R陣営は、柳田真孝/ロニー・クインタレッリのS Road MOLA GT-Rが1勝、5回の表彰台と抜群の強さをみせチャンピオンを獲得し、本山哲/ブノワ・トレルイエのMOTUL AUTECH GT-Rが3勝。松田次生/ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラのカルソニックIMPUL GT-Rも1勝を挙げた。
来季はタイトル防衛に挑む1年になるが、気になるのはそのドライバーラインナップ。柿元総監督に、ドライバーラインナップの確定状況について聞いてみると、「ほぼ決まっていますね。今季と大きくは変わらないと思いますよ」と教えてくれた。
気になるのは、来季WEC世界耐久選手権に活躍の場を移すのではないかと言われているトレルイエの動向だ。トレルイエ自身もJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP終了後、WECとスーパーGTの日程が重なっており、ともに今季のル・マン優勝を成し遂げたアウディから正式にオファーが来た場合、WECを選択するだろうとプレスリリースに綴っている。
そんなトレルイエについて柿元総監督は、「正式には言えませんが、もうじき(アウディから)何らかの発表があるのではないかと思っています」と状況を語る。
「こちらとしては、彼(トレルイエ)の夢が叶うのであれば、喜んで送り出してあげたいと思っています。ただ、まだ正式には発表がないので何も言えませんけどね。日程についてもまだ動く可能性があり、流動的な部分がありますから」
これまで本山と組み、R35 GT-Rの初タイトルなど多くの勝利をニッサン/ニスモにプレゼントしてきたトレルイエ。その穴を埋めるのはやはり外国人ドライバーなのだろうか? と柿元総監督に問いかけると、「そうかもしれませんね」という返答が返ってきた。
