マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンは、イタリアGPの最終ラップで3位フィニッシュを直前にしてクラッシュ、リタイアを喫したことを、チームに謝罪した。

 ポールポジションからスタートしたハミルトンは、2ストップ戦略でレースに臨んだが、1回ストップのブラウンGP勢の前のポジションをキープできるだけのギャップを築けず、2回目のピットストップを終えた時点で、ルーベンス・バリチェロ、ジェンソン・バトンに次ぐ3位に順位を落とした。プッシュし続けた結果、ハミルトンはバトンとの差を1秒強にまで縮めていたが、最終ラップのレズモでマシンのコントロールを失い、バリアにクラッシュ、レースを終えることとなった。

「最適な戦略をとっていなかったので、2回ストップをうまく機能させるためにかなりプッシュしなければならなかった」とハミルトンはレース後、説明する。
「可能な限りマシンから速さを引き出していたし、僕自身全くミスをしなかった。最終ラップまではね。残念だけど、こういうこともある。レーシングアクシデントだよ。あのラップではジェンソンに追いついてKERSで彼を抜こうとして、信じられないぐらいプッシュしていたんだ。そしてレズモのひとつめのコーナーを立ち上がったら、マシンのリヤのコントロールが失われて、後ろからウォールに突っ込んだ」
「チームには“ごめんね”としか言いようがない。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。僕らは今日はブラウン勢ほど速くはなかったけれど、僕はかつてないほどにハードにプッシュしたから、それについては満足していいと思う」

 マクラーレン・メルセデスのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、ハミルトンにケガがなくてよかったと安堵すると共に、最後まで諦めずにプッシュしたハミルトンを賞賛した。
「残念な結果だ。モンツァではもっといい結果を期待していたということを否定しない」とウィットマーシュ。
「しかし明るい面を見れば、ルイスは大きなクラッシュをしたものの、ありがたいことにマシンから無傷で出てくることができた。このクラッシュは、彼の決して諦めない精神、最終ラップの最後の1メートルまで戦いたいという抑えられない気持ちから出た結果だ」
「最後のスティントを通して、彼は全力でプッシュし、見事なドライビングを披露し、限界まで攻め、ジェンソンをとらえて2位を奪取しようとした。しかしほんの少しプッシュしすぎた結果、最終ラップ、ひとつめのレズモの出口でコントロールを失った」
「しかしそれがルイスというドライバーなのだ。彼のようなドライバーはそう多くはいない。毎周100パーセントプッシュしていたら、時には101パーセントになってしまうこともあり、そうするとコースオフという結果になる。だがそれがレースというものだ。ルイスはまさに本物のレーサーであり、彼のそういう部分を変えてほしいとは思わない」

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