メルセデスでルイス・ハミルトンのシニアパフォーアンスエンジニアを務めるジョック・クレアが、フェラーリに移籍し、パット・フライの後任になる見込みだと報じられている。

 2014年に1勝も挙げられずランキング4位に終わったフェラーリは、2015年に向けて大規模な体制変更を行っており、その中でエンジニアリングディレクターのフライが離脱することも決まった。

 クレアは今年の最終戦直後にメルセデスに退職の意向を示したが、取り決めにより役割を変えてさらに1年間チームに残る予定であるとBBCが伝えている。ただフェラーリ側との交渉によってこの期間は短縮されるかもしれない。フェラーリに移籍した後、クレアはトラックサイドエンジニアリング責任者の役割を務めるものと考えられている。

 クレアはロータス、ウイリアムズ、BAR/ホンダ/ブラウンGP/メルセデスなどに在籍し、レースエンジニアおよびパフォーマンスエンジニアを務め、ジャック・ビルヌーブ、佐藤琢磨、ルーベンス・バリチェロ、ニコ・ロズベルグ、ミハエル・シューマッハーなどの戦いを支えた。

 フェラーリは、今年メルセデスを離れた元テクニカルディレクター、ボブ・ベルの獲得も目指していると考えられている。

 一方、2014年でフェラーリを離れマクラーレンに移籍するフェルナンド・アロンソと共に、レースエンジニアのアンドレア・ステラもマクラーレンに移るものと考えられている。マクラーレンは現時点ではステラの加入を公表しておらず、彼の具体的な役割については明らかになっていない。

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