F1第11戦ハンガリーGP決勝でトップ10入賞を果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。
決勝=1位 ルイス・ハミルトン
言葉にならないよ。ものすごく嬉しい! チームは最高の仕事をしてくれた。見事だったよ。すごく楽しいレースだった。楽ではなかったけどね。これまで走った中で一番タフなレースのひとつだと思う。でもそういうレースほど満喫できるんだ。69周を通してずっと大きなプレッシャーを受けていた。最初はロメイン・グロージャン、その次はキミ・ライコネンが僕の後ろにぴったりつけていたんだ。その中で、ペースを落とさずにタイヤにも気を配らなければならず、それが時にすごく大変だった。そういうレースでは状況は安定しない。マシンのフィーリングは常に変化する。毎周タイヤから違うメッセージを受け取るんだ。それでもタイヤは最後まで持ってくれたよ。なんとか持たせることができた。後ろとのギャップをコントロールすることが重要だった。毎ラップ、まるまる1周にわたってだ。特に、毎周、最終コーナーで十分な差をつけられるようしなければならなかった。ピットストレートのDRSゾーンで抜かれないようにね。でもそれを毎回やることができたよ。チームは信じられないほど素晴らしい仕事をしてくれた。それからブダペストでは、イギリスから来てくれたファンだけでなく、地元ハンガリーのファンもすごく応援してくれて、びっくりするほどだった。イギリスでオリンピックが始まった週末のグランプリで勝てたね。オリンピック期間中にイギリス人がたくさんの成功を収めることにつながるような貢献ができたと感じている。僕らはイギリスのために2012年初の金メダルを獲ったと言われた。本当はそうじゃないけど、オリンピック期間中のイギリス初の勝利だから、すごくクールだよね。シーズン全体のことを考えると、夏休みの後、僕らにはやるべき仕事が多いのは明らかだ。でも今はチーム、家族、友人、ファンの皆でお祝いしようよ。ボーダフォンのロケットレッドTシャツを着て、この瞬間を楽しもう。こんな風に祝えるのは僕らだけなんだから。
決勝=2位 キミ・ライコネン
勝つことができなくて残念だ。でもチームにとっていい結果だし、あとひとつ上に上がるためにこれからも努力していく。スタートはそれほど悪くなかったが、KERSに問題があって、フェルナンド・アロンソに抜かれてしまった。KERSがまた使えるようになってもトラフィックにはまっていて、少しいらいらした。でも前が空いた状態で走れるようになると、プッシュできたので、皆が2回目のピットストップを行った時期にいくつかポジションを上げることができたと思う。(2回目のピットストップの後コースに戻る際)ロメイン(・グロージャン)にかなり近い位置になるとチームから言われたが、最終的には問題なかった。なんとかルイス(・ハミルトン)に追いついたけれど、抜くことはできなかった。
決勝=3位 ロメイン・グロージャン
チームにとっていい結果だけれど、正直いって少しがっかりしている。最初のふたつのスティントでルイス(・ハミルトン)とトップを争い、いい戦いをしていたのに、その後、ミハエル・シューマッハーに押さえられたんだ。彼はブルーフラッグを全く尊重せず、そのために僕は大量の時間をロスした。そのせいでキミ(・ライコネン)に前に出られてしまい、同時に優勝争いのチャンスも失った。ここはオーバーテイクがとても難しい。前のドライバーに近づくたびにフロントのグリップが低下して、オーバーテイクができなかった。でもそれもレースのうちだ。コンストラクターズ選手権のために大量にポイントを持ち帰ることができたし、それはすごくポジティブなことだよ。
決勝=4位 セバスチャン・ベッテル
今日の僕らは、実際の結果よりも全体的にペースはよかったと思う。ファーストスティントでジェンソン(・バトン)に押さえられた。彼の方が遅く、そこで時間をロスしてしまった。でも、ただピットインして前が空いているところに出るというわけにはいかない。トラフィックがあって、僕らにはやれることはあまりなかった。終盤タイヤはそれほど悪くなかったけれど、何かトライすべきだと考えた。上位勢のタイヤがだめになるかもしれないと思ったんだが、そうはならなかったね。レースペースはとてもよかったから、あとは予選とスタートをもっとうまくやらなければならない。それができればレースが違ってくる。
決勝=5位 フェルナンド・アロンソ
間違いなく、ポジティブな結果だ。僕らは速さが足りず、今週末が難しい週末になることは予想していた。それでもウエーバーに対するポイント差を拡大することができた。だからチャンピオンシップに関してはとてもいい週末だったといえる。この状況の中でひとりのレッドブルより前、もうひとりのすぐ後ろでフィニッシュできたことはとても大きい。理論上では7番手になっていたはずだからね。今週末のハミルトンには手が届かなかったけれど、ベッテルとの差はそれほど大きくは縮まらなかった。ランキングで僕を追うドライバーたちの中でも彼らが最強だと僕は考えている。僕らは戦略で正しい選択をした。ペレスの後ろで大量に時間をロスし、それでライコネンに前に出られてしまったのは事実だ。でも今日のレースではライコネンにはかなわなかったと思う。僕らは、シーズン前半において最速ではないマシンで、40ポイントのリードを築いた。ランキング首位を維持するため、これからパフォーマンスを大きく向上させなければならない。長期的にみると、今のリードでは不十分だからだ。僕らが今の位置にいるのは、常にその時の自分たちの状況を最大限に活用してきたからであり、素晴らしい信頼性があったからだ。23戦連続入賞というのは、偶然成し遂げられるものではない。7月は厳しく、ストレスのかかる月だった。グランプリが3戦あり、ファクトリーも多くの作業を強いられた。これから少し休みをとって充電し、完璧な態勢でスパに戻ってくるよ。シーズン後半が前半と同じぐらいポジティブで有意義なものになるよう願っている。5週間の間、休息をとり、作業に取り組み、今後のことを考え、それからスパとモンツァのとても過酷なレースを迎える。
決勝=6位 ジェンソン・バトン
最初にルイス(・ハミルトン)とボーダフォン・マクラーレン・メルセデス・チームの全員に「よくやった!」と言いたい。みんな、最高の仕事をしたね! でも僕にとってはルイスと比べると少し悔しい一日だった。そうはいっても、オープニングラップでセブ(ベッテル)の前に出られたのはすごく嬉しかったけどね。ターン2でアウト側から彼を抜いたんだ。その時点では安定した3位を確保していた。上位勢のペースにもついていけたしね。1回目のピットストップを終えた時点でも、上位勢は見えていて、すごく近いところにいた。その後、3回ストップの戦略を採ることにした。でも2回目と3回目のピットストップの後、トラフィックに遭ってしまい、残念なことにそれで状況がすごく難しくなった。僕の前のマシンは僕が本来走れるペースよりずっと遅いペースで周回していたんだ。でも今週末もポジティブな要素はある。僕らのマシンが速いことは明らかだった。そのことは僕がホッケンハイムで示し、ルイスがここで改めて証明した。シーズン後半、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスの全員が、この調子でパフォーマンスを向上させていくために全力で取り組んでいく。さあ、これから夏休みだ。僕は旅行に出かけてリラックスする予定だ。すごく楽しみだよ。
決勝=7位 ブルーノ・セナ
いいレースができた。コースコンディションと天候が予想していたものと違っていたこともあり、戦略をうまく機能させるため本当に努力した。チームのためによかったと思うし、この勢いを維持していきたい。たくさんのバトルをし、温度がとても高かったので、タイヤをうまく維持するのが大変だった。でも9番グリッドスタートで7位フィニッシュというのはいい結果だ。これが僕らにとってのターニングポイントになると思う。レースはうまくいき、楽しい週末だった。チームは満足している。これから休暇をとれるのはありがたいよ。少し休んでから、シーズン後半にまた頑張っていく。
決勝=8位 マーク・ウエーバー
レース終盤に他のドライバーたちがタイヤに苦しむことを期待していた。僕らは5位を走っていて、十分なクッションもあったけれど、今年はレース終盤にタイヤがだめになるケースを何度となく見てきた。でも今日は僕らが期待していたようにはいかず、(3回ストップという)違ったことをトライしたためにいくつかポジションを落とす結果になった。終盤は他のドライバーたちより速いペースで走れたが、ここはオーバーテイクが難しく、目標を達成することができなかった。それでもグリッドより3つ順位を上げて、ポイントも獲れた。今後のシーズンで何が起こるかは全く分からないよ。
決勝=9位 フェリペ・マッサ
僕のレースはスタートで台無しになった。たぶんクラッチがオーバーヒートしたせいで、ホイールスピンが起きたんだ。それでポジションをふたつ落とし、最後まで挽回できなかった。このコースはオーバーテイクが本当に難しい。セカンドスティントの中で何度か、ウエーバーやセナよりも速かった時があったけれど、それでも彼らを抜くチャンスは全くなかった。そういうわけであまりいいレースにはならなかったけれど、2ポイントを持ち帰ることはできた。シルバーストンとホッケンハイムでは僕らはトップと同等の速さを発揮したが、ここではそれができず、そのために週末を通して苦戦した。僕にとってシーズン前半はポジティブなものだったとはいえない。ただ、シーズンスタート時より今の方が間違いなく感触はよくなっているから、シーズン後半はさらによくなると思う。契約について? 状況がはっきりしていないんだから、言えることは何もないよ。今後のレースでいい結果を出すことに集中していく。それが一番の目標だ。
決勝=10位 ニコ・ロズベルグ
ブダペストでの週末は苦労したね。単純に十分な速さがなかった。今日の決勝では、いいスタートをして最終的にグリッドより3つ上のポジションでフィニッシュできた。だから最大限のことをやれたと思う。そうはいっても、1ポイントで満足するなんて理想的な状況とはいえない。なぜペースが悪いのか、原因を探る必要がある。夏休み明けのスパではもっといい結果が出せるといいね。そのための改善ができるよう努力していく。
