ブラウンGPのジェンソン・バトンはF1でのタイトル獲得を武器に、来季以降の契約のテーブルに着きたいと考えている。
バトンはランキング2位につけるチームメイトのルーベンス・バリチェロに対して14ポイント差で、選手権をリード。しかしブラウンGPの両選手がこれだけの好成績を残していながら、ふたりともチーム残留の契約をまだ結んでいない。
オフシーズンの存続危機から立ち直り参戦を続けるチームを助けるという意味で、バトンは契約金の大幅カットを受け入れての09シーズンとなったが、彼のマネージメントチームは、彼の現在の働きに見合った契約へのプッシュを行っているという。
バトンの海外ビジネスを担当するリチャード・ゴダードが明らかにしたところによれば、バトンが以前まで得ていた800万ポンド(およそ11億5000万円)レベルの契約を結ぶことを期待しているという。
それでもまだ、フェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネン、ルイス・ハミルトンといった面々はこの金額以上のサラリーを得ている。
しかしながら、チーム代表のロス・ブラウンは最少限の契約金アップのみでおさえるつもりであると伝えられている。
イギリス、デイリースター紙では「オファーには驚いた」とゴダードの話を伝えている。バトンは2010年も自身の移動費を支払う契約になっているという。「欲張りなことは一切要求してない。チームがうまくいくならば、ジェンソンにとってもうまくことが進むだろうと考えて、昨年、契約を結んだ」
バトンは、アットホームな雰囲気の現チームに残留したがっていると言われているが、その一方で、タイトルを獲得するまでは契約金の話を一旦置いておくつもりでもあるという。「お金の話? それは一番話をしたくないことだ」とバトン。「まずはチャンピオンとなって、その後にいろいろと考えていきたい。ロスはまだ僕を評価してくれている——と思う」
ブラウンはまだ10年のラインアップについて何も決定をしていないと言うが、今のドライバーのどちらかを失ってしまう、特にそれがチャンピオンだったとしたら、「非常に残念なことだ」と考えている。
