2009年F1第4戦バーレーンGPの決勝が終了し、表彰台に上った3人のドライバー、ジェンソン・バトン、セバスチャン・ベッテル、ヤルノ・トゥルーリをはじめ、各ドライバーたちが、それぞれのレースについて語った。
2009年F1第4戦バーレーンGP日曜日ドライバーズコメント
1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) 決勝4位
4位に入れて嬉しいよ。トヨタ、レッドブル、ブラウンは高速コーナーですごく速くて、ついていくのは無理だった。でも今回もチームにとっては心強い前進が見られた。ただ、まだ本格的に反撃できているとはいえないので、マシンの開発を続けていかなければならない。ポイントを取っていくよ。バルセロナはハイダウンフォース・サーキットだから、前とのギャップは大きくなるだろう。トップ10は狙えるはずだが、トップ5フィニッシュをするのは次は難しいと思う。
2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) 決勝12位
スタートは悲惨だった。プライムタイヤでスタートするというのが間違った選択だったのは明らかだね。ハード側のタイヤでは理想的なグリップを得られず、その上すぐにパフォーマンスが低下し始めた。フラットスポットはできていなかったけれど、タイヤにバイブレーションが出始めた。最初のピットストップの後、マシンのフィーリングが圧倒的によくなったけれど、その時にはもう遅すぎて、劇的に順位を上げることはできなかった。どっちにしてもペースはあまりよくなかった。今日のパフォーマンス不足の原因を分析する必要があるね。次のバルセロナの前に改善するため、より一層努力していくよ。
3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) 決勝14位
僕のレースはスタートで決まってしまった。キミ(・ライコネン)とルーベンス(・バリチェロ)にはさまれ、キミのリヤホイールに接触して、フロントウイングが壊れた。最初は何が起こったのか正確には分からず、2周後にピットインし、ノーズを換えた。その直後は目の前がクリアな状態で走れたが、その後渋滞にはまり、順位挽回の望みは消えた。レースの間中僕のテレメトリーがうまく機能せず、エンジニアはマシンのマネージメントについて僕に助言することができなかった。KERSも、特にスタートでは、完璧に機能したとはいえない。今日もまたポイント獲得のチャンスを逃してしまって悔しい。でもバルセロナではパフォーマンスが大きく向上することを期待している。ひとつ確かなのは、僕ら全員が復活を目指しており、これからも諦めはしないということだ。
4 キミ・ライコネン(フェラーリ) 決勝6位
わずかではあるがポイントが取れて嬉しい。でも自分たちのパフォーマンスレベルにはあまり満足できていない。ここまで長かったので、6位ではそれほど興奮はしないよ。もっと前進する必要があることを、僕らは十分自覚している。理論的には、バルセロナで投入する新しいパッケージによって大きな進歩が見られるはずだが、実際にスペインで走り出してみないと、ライバルたちと比べてどの程度の進歩なのかは分からない。今日はF60の現在のポテンシャルをすべて出し切った。ただ、最後のピットストップで左フロントホイールのフェアリングのパーツにトラブルがあってロスしたために、バリチェロの前でピットに戻るチャンスを失った。
5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) 決勝18位
1コーナーを過ぎたところで僕のレースは台なしになった。ニック(・ハイドフェルド)ともう1台のマシンにはさまれてしまい、互いに接触し、僕はフロントウイングを壊してしまった。クラッシュの後、ピットクルーとの間でうまくコミュニケーションがとれず、僕はすぐにピットインしたいと言ったのに、2周目の後でようやくピットに戻れた。その後、プライムタイヤで燃料をたくさん積んだ状態で長く走ったので、本当に厳しいレースになった。全くといっていいほどペースがよくなかった。バルセロナで大きく前進できることを願っている。
6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) 決勝19位
悲惨な結果だよ。1コーナーの接触はツイてなかった。最初はサスペンションが壊れたと思ったけれど、ピットに戻って新しいノーズをつけて、レースを続行することができた。ハード側のタイヤで走ったレース前半は苦労したけれど、ソフト側に換えたら少しよくなった。それでも忘れてしまいたいレースだね。バルセロナではよくなることを全員が願っているよ。
7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) 決勝8位
今日は全力を尽くした。完璧なスタートができずに8位に順位を落とした。その後のレースでは何もハプニングが起こらず、リタイアするマシンもない中、僕らは速さの上で8番手で、結果、8位でフィニッシュした。常に入賞を目指しているが、1ポイントしか取れなかったので、次のグランプリではもっといい結果を挙げる必要がある。
8 ネルソン・ピケ(ルノー) 決勝10位
とてもいいレースができたし、マシンもよかった。最初のスティントをもっと短くして、ふたつめのスティントを長くしていたら、もっと上に行けたかもしれない。それでも全体的に今日のレースには満足している。僕らは堅実なレースをする必要があったが、それをできたんだからね。これから次のレースに向けてパフォーマンスを向上させるために集中していかなければならないね。
9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) 決勝3位
正直言って、少しがっかりしている。今週末はトヨタの初優勝を達成するチャンスがあると思っていたからね。でもレースは厳しかった。1コーナーへの進入でティモ(・グロック)より少し遅かったために、最初のスティントは彼の後ろを走ることになった。僕の方がピットインが遅いのは分かっていたけれど、それでも厳しい展開だったよ。その後のセカンドスティントはハードタイヤで長く走る戦略でいった。他車との戦いは本当にハードで、結局は僕の最後のピットストップの後、セバスチャン(・ベッテル)に前に出られてしまった。その後は彼がハードタイヤで僕がソフトだったので、僕の方が速く、プッシュしたのだが、オーバーテイクすることはできなかった。とてもいい仕事をしてくれたエンジニアとメカニックの皆には感謝したい。また表彰台に上がれてよかった。
10 ティモ・グロック(トヨタ) 決勝7位
大変なレースだった。グリッドのダーティな側だったのに、いいスタートを決めてヤルノ(・トゥルーリ)の前に出られたのにはびっくりした。僕らは最初にピットインしたが、その時すでに状況は難しくなっていた。プライムタイヤで出て行き、グリップのなさにとても苦労した。最初の2周でどれだけタイムを失ったのか分からないほどだ。タイヤに全く熱を入れられず、セカンドスティントでレースを失うことになった。あちこちでスライドし、オプションの方がペースがいいのは明らかだった。終盤キミ(・ライコネン)を追いかけたが、オーバーテイクするチャンスはなかった。でも、ノーポイントよりは2ポイントでもあった方がいい。スペインではもっと多くのポイントを取りたいね。
11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) 決勝13位
今日はとてもいい日だったよ。グリッドが最後尾だったことを除いてね。そのせいでポイントに届かなかった。でも、マシンは明らかに好調で、レースペースもよかった。プライムでスタートして、その後とても速く走れた。チームの選んだ戦略は正しかったよ。アタックすることができたし、快適に走ることができて、レースがとても楽しかった。他とは戦略が異なっており、オプションで走って最後までプッシュしなければならないのは分かっていた。全体的にこの結果には満足している。バルセロナではマシンがアップデートされるので、大きく進歩するはずだ。楽しみだよ。13位というのは特別な結果ではないし、ポイントも取れなかったけれど、今日の仕事には満足できる。
12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) 決勝17位
今日の流れには満足していない。すごく苦戦したし、本当ならもっとうまくやれたはずだからね。スタートは失敗で、ひどいホイールスピンを起こしてしまっていくつかポジションを落とした。その後はアタックできなかったし、スライドしまくった。なぜマシンに手こずったのか分からない。挙動がすごく変だったんだ。暑さについては心配していなかったので、最初から最後まで全力でプッシュした。少なくとも完走できていい経験になったけれど、自分は遅くてひどい週末だったということ以外はほとんど言うことはないよ。
14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) 決勝11位
スタートは問題なく、最初の数周はそこそこいい感じにいけたが、その後ピケに引っかかった。KERSを載せたマシンをオーバーテイクするのは本当に難しい。彼はストレートでとても速かった。僕の最初のスティントはそれで台なしになった。その後2ストップに戦略を変えたが、プライムタイヤではグリップはかなり悪かった。それは誰もが同じだっただろうけどね。レースで上位グリッドからスタートできないととどうなるのかは分かっているけれど、それでも僕はベストを尽くした。セバスチャンにとってはいい日だったし、彼を見ればマシンのパフォーマンスが分かる。僕のメカニックたちが必死に作業に取り組んでくれたおかげで、マシンの信頼性は高かった。いつか僕らに運が向く日が来るよ。
15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) 決勝2位
上出来だよ。いい結果が出せたし、ポイントもたくさん稼げた。でも難しいレースだった。スタートは問題なかったけれど、突然ルイス(・ハミルトン)が並びかけてきた。スペシャルなボタンを押してアドバンレージを発揮したんだろうね。1コーナーに3人そろって突っ込んでいった。僕が真ん中で、ジェンソン(・バトン)がアウト側だった。僕は諦めざるをえなくて、ふたつポジションを落とした。運悪くその後はルイスに押さえられ、その影響でタイヤにデグラデーションが発生した。そうするとスライドし始め、その症状が消えることはないんだ。このサーキットはハードブレーキングをする箇所があるので、タイヤとリヤのスタビリティーが大事なんだ。セカンドスティントではヤルノ(・トゥルーリ)の後ろになってしまった。僕はソフトタイヤを履いていて、本当ならもっと速く走れたので、残念だった。サードスティントでは逆に、僕が前で、ソフトタイヤを履いたヤルノの攻撃を退けなければならない立場になった。ミラーを見ていると彼がすごく近くまで迫ってきていたけれど、全くミスをしなかったから、2位に入ることができた。この素晴らしいリザルトを達成させてくれたチームの皆に心から感謝するよ!
16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) 決勝9位
今日はあまりいい日ではなかった。限界まで攻めて、全力を尽くしたけれど、僕らは単純に速さが足りなかった。スタートではKERS搭載車にどんどん抜かれて、大きく順位を落とした。自分がすごくいいスタートを決めていただけに、本当にショックだったよ。これが僕らの位置なんだ。改善を進め、前にいるライバルたちに追いつくために、必死にプッシュする必要がある。他のチーム同様、僕らもバルセロナには新しいパーツを持ち込む予定だ。僕らのパッケージがコンペティティブになればいいね。
17 中嶋一貴(ウイリアムズ) 決勝リタイア
期待外れのレースだった。スタートは平均的な出来だったけれど、周囲のKERS搭載車からポジションを守るのはかなり難しかった。2周目の1コーナーへの進入ではマシン同士の距離がかなり接近していて、フロントウイングにダメージを負ってしまい、早々にピットインしなければならなくなった。後方でコースに戻り、そこから全く順位を上げられなかった。結局は油圧が急上昇したため、リタイアすることを決めた。ただ、マシンのフィーリングがよかったというのは、ポジティブな要素だ。次はもっといいレースをしたいね。
20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) 決勝16位
長く、とてもタフなレースだった。気温もとても高かった。マシンも僕も、すべてが限界ぎりぎりだったけれど、とても安定したレースができた。1周目にナカジマに突っ込んでこられて、3つポジションを落とした。あれにはがっかりしたが、その後はいいレースができた。ピットストップもうまくいき、また完走できて、チームの今年ここまでの完走記録をキープできた。新しいアップデートのおかげで、僕らは確実に中団グループに浮上することができた。バルセロナではさらにアップグレードを投入するので、楽しみにしているよ。
21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) 決勝15位
今日のレースはとてもタフだった。今年一番の暑さだったし、終盤、シートが擦れて当たって右腰が痛くなってしまった。最後には本当にひどいアザになってしまったよ。それでもファーストスティントにはとても強力な走りができたと思う。ウエーバー、コバライネン、ピケとレースができた。レース終盤、マッサに抜かれた時に軽い接触があった。15位はそれほど悪くない。僕らはまたレースができる状態になったし、今週末全体のパフォーマンスには満足していいと思う。
22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) 決勝1位
今日のレースは素晴らしかった。セーフティカーもレッドライトもなしにチェッカーフラッグを受けられてすごくハッピーだよ! 今季3勝目を達成できて最高の気分だ。両選手権において大きなリードを築いてヨーロッパに戻れるからね。これ以上のことは望みようがないよ。期待したような速さが出せず、チームにとって厳しい週末だっただけに、この優勝が与えてくれる満足感は余計に大きい。1周目の自分の走りにはとても満足しているよ。早くセバスチャン(・ベッテル)を抜かなければならないのは分かっていたので、ターン1で彼のアウト側から回り込んだ。1周目の間にルイス(・ハミルトン)に何度か仕掛けて、最終コーナーでほぼとらえかけた。ストレートでは彼に離されるのが分かっていたので、後ろにぴったりついて、スリップを使ってターン1でオーバーテイクした。そこからは楽ではなかったけれど、1周目に3位に上がったことが僕のレースを決定付けたと思う。今週末パワフルなエンジンを提供してくれるだけでなく、僕らのチームと一体になってくれたメルセデス・ベンツに感謝したい。F1で成功を収めるには強い結束が必要だが、僕らのチームにはそれがある。
23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) 決勝5位
今日は貴重なポイントを持ち帰ることができたけれど、僕にとってはタフなレースだった。1回目のピットストップの後、ピケの後ろでかなりの時間をロスした。そのせいでレースのプランが台なしになった。本当に悔しいよ。3回ストップで行ったが、ハミルトンの後ろで引っかかっていたので、2回目のピットストップを予定より早く行った。今日の午後はとても暑く、マシンに当たっていた右腰が熱くて本当に大変だった。今は幸運はジェンソンに味方しているようだ。今日のレースで優勝をつかんだ彼とチームは本当によくやった。近いうちに僕の番がくればいいね!
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