2012年にWTCC世界ツーリングカー選手権にデビューしたフォード・フォーカスWTCCが、今季後半戦にドイツのローテック・モータースポーツの手によってWTCCに復活することになりそうだ。
フォーカスWTCCは、2012年のWTCCにアリーナ・モータースポーツの手によってデビュー。ジェームス・ナッシュと、今季マルシャからF1デビューを飾ったマックス・チルトンの兄、トムがドライブしWTCCにフルシーズンで参戦した。
しかし、今季開幕を前にアリーナ・モータースポーツはトム&マックスの父、グラハム・チルトンが所有するカプシカム・モータースポーツグループに売却され、WTCC活動もストップ。しかしその後、チームはドイツのVLNニュルブルクリンク耐久シリーズに参戦するローテックにさらに売却された。
ローテックは、入手したフォーカスWTCCを使用して今季後半戦のWTCCに参戦する計画を立てており、6月のポルトガルに出場を検討しているという。ドライバーとして、WTCCとBTCCイギリス・ツーリングカー選手権に参戦した経験があるアメリカ人ドライバー、ロブ・ホランドを起用することが決定しており、ホランドの地元、アメリカのソノマでのレースがシーズンのターゲットになるとしている。
ホランドとローテックはすでに4月22日にテストを行っており、WTCC参戦が実現することを心待ちにしているという。
「去年、僕はWTCCで戦った唯一のアメリカ人ドライバーになった。そして今季、アメリカのメーカーのマシンで、アメリカのレースを戦うことを楽しみにしているんだ」とホランド。
「ローテックのメンバーは、アリーナから素晴らしく仕立てられたマシンを2台手に入れることができた。今から実戦に向けてのテストプログラムと、レースデビューが待ちきれないよ」
チームは2013年仕様としてアップデートされたフォーカスを投入、2台体制での参戦を予定しているが、ホランドと組むもうひとりのドライバーはまだ決定していない。