4度のインディカーチャンピオン、ダリオ・フランキッティがレースからの引退を発表した。
フランキッティは、先月行われたヒューストン戦の第2レース最終周に佐藤琢磨のマシンと接触し、フェンスを破壊する大クラッシュを喫した。彼はこの事故で、脊髄損傷と脳しんとう、右足首の骨折という怪我を負い、ヒューストンの病院に入院していた。
数日後には、無事退院したフランキッティだが、専門の医師からはレースキャリアの継続にはリスクが大きすぎるとのアドバイスを受けたことで、即時の引退を決断することになった。
「事故から1カ月が経ち、頭部と脊髄損傷を治療および評価した専門医のアドバイスに基づくと、レースを止めなければならない、というのが彼ら最高の医師たちの見解だった」
「彼らは、更なるレースに関与することのリスクがあまりにも大きく、私の長期的な健康を害する恐れがあることを非常に明白に示した。この診断に基づき、私は立ち止まるほかなかった」とフランキッティは語っている。
「レースは30年以上もの間、私の人生だった。ドライビングをここで終えると考えるのは、本当に難しいことだ。4度目のインディ500制覇と5度目のチャンピオン獲得を目標に、チップ・ガナッシ・レーシングで挑む2014年シーズンを本当に楽しみにしていたんだ」