フラビオ・ブリアトーレは、FIAとの和解が成立した後、クラッシュゲートに関しチームの代表者としての責任は認めるものの、個人的な関与はなかったと改めて強調した。
ブリアトーレとパット・シモンズは、2008年シンガポールGPでの故意のクラッシュに関与したとして昨年FIAからF1をはじめとするFIA関連のモータースポーツへの関与を禁止された。その後ふたりはこれを不服としてパリの大審裁判所において異議を申し立て、処分取り消しを勝ち取った。この裁定を受け、FIAは上訴の手続きを進めていたが、FIAは12日、声明を発表、FIAはふたりと合意に達し、上訴を取り下げることを明らかにした。ブリアトーレとシモンズは謝罪を行い、2012年末まではF1において運営上の仕事をすることが禁止され、FIA関連の他のレースに関しても2011年末まではこれが許されないが、その後の復帰は可能になった。
ブリアトーレの事務所は、FIAの発表を受けて正式な声明を発表、そこには以下のように記されている。
「(ブリアトーレは)事件が起こった際の立場、ルノーF1チームのマネージングディレクターとして、シンガポールの一件において責任の一端を担うことを受け入れ、これを確認する。ただし、本件における個人的な罪は一切認めず、世界評議会が彼に不利な形で下した決定が十分な根拠に基づいたものであるとは一切認めない」
ブリアトーレはこの件を過去のものにし、将来の自分のプランに集中したいと考えており、これ以上のコメントは発表しないということだ。ただし、ネルソン・ピケ親子がブリアトーレに対して名誉毀損訴訟を起こすと述べており、こちらの決着はまだついていない。