レース1でモンテイロ選手が17番手スタートから9位に躍進してポイントを獲得
タルクィーニ選手はマシントラブルに見舞われ、ポイント獲得ならず

2013年6月30日(日)・決勝 会場:ボアヴィスタ・サーキット(4.800km)
天候:晴れ 気温:31℃ コースコンディション:ドライ

Castrol Honda World Touring Car Teamは、予選において発生した、ティアゴ・モンテイロ選手のマシンの修復を完了させ、モンテイロ選手は午前9時からのウォームアップセッションにおいて、Zengõ Motorsportのノルベルト・ミケリス選手に次ぐ2番手のタイムをマークしました。

午前11時20分にスタートが切られたレース1では、Honda Civic WTCCにアクシデントが続きました。4番手からスタートしたミケリス選手は、スタート直後から激しいポジション争いを展開しますが、2周目にコンクリートウオールにマシンをヒットさせ、リタイアとなりました。5番手スタートのガブリエーレ・タルクィーニ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)は、オープニングラップで4番手に浮上し、トップグループで走行。しかしレース中盤の8周目にターボチャージャーのトラブルによりストップし、リタイアを余儀なくされました。17番手からスタートしたモンテイロ選手は、好スタートを切り、1周目に13番手にポジションを上げます。そのあと、上位マシンのリタイアによって11番手となったレース終盤の10周目、セーフティカーが導入されました。2周にわたるセーフティカーによる先導走行のあと、残り1周でレースが再開されました。モンテイロ選手は、このファイナルラップで2台をパスし、9位でフィニッシュ。地元のファンの前で見事、ポイント獲得を果たしました。

レース2はおよそ5時間後の予定でしたが、マシンの修復が許される時間は15分しかありませんでした。タルクィーニ選手のマシンは、修復が規定時間内に終わらず、グリッドダウンのペナルティーを受け、21番手からのスタート。ミケリス選手のマシンは、修復が最後まで終わらず、レース2への出走はかないませんでした。

午後5時5分にスタートしたレース2は、追い抜きが難しいコースであることと、リバースグリッドにより上位陣のペースがあまり上がらなかったことなどから、接近戦ながら順位変動の少ないレースとなりました。14番手からスタートしたモンテイロ選手は、1周目に13番手、2周目に12番手、7周目に11番手とポジションを上げましたが、そのあと順位は変わらずフィニッシュ。タルクィーニ選手はリスクを避け、変更したセッティングの確認とテストをメインに行い、20位でレースを終えました。

シリーズポイントはタルクィーニ選手が134ポイントでランキング5位。ミケリス選手は92ポイントで8位、モンテイロ選手は62ポイントで11位となっています。Hondaはマニュファクチャラーズポイントを566とし、1位をキープしています。

コメント
ティアゴ・モンテイロ選手(9位/11位)
「レース1におけるプランは、スタートからトラブルを避けることでした。2周目までにポジションを2つ上げ、そのあとは前方でなにか大きなことが起きることを願いながらのレースは、長い道のりでした。そして、9周目にセーフティカーが入り、全車が一団になったところで、ようやくチャンスがやってきたと思いました。最終ラップにチャージし、2台を抜き、10位以内に入ることができました。これが精一杯だったと思います。レースにおいて、マシンは完ぺきな走りをしてくれました。本当に厳しい週末でしたが、選手権の欧州外イベント初戦となるアルゼンチンに向けて、絶好調のマシン2台を南米に送ることができるというポジティブな面もあります。応援してくださった地元のファンの皆さんに、もっといいところ見せたかったですが、これがレースというものです。ポルトガルの多くのファンとWTCC関係者全員にとても感謝しています。私の健闘を祈ってくれる、こんなに大勢の人たちに出会えて、本当に感動しました」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(リタイア/20位)
「レース2では、マシンのテストに専念しました。2周ほど先行車をどんどん先に行かせたあと、2、3周思いきり走行してみて、セッティングの変更を試しました。私の最速ラップはレース2の出走車中の7番目で、今後に向けて多くのデータを得ることができたと思います」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「タルクィーニ選手のマシンに、昨日のモンテイロ選手と同じトラブルが起こってしまいました。非常にアグレッシブなセッティングによって、排気温度の上昇を招き、ターボチャージャーが壊れてしまうトラブルです。レース2に向けて、排気温度を少し低くするようにセッティングを変更しましたが、規定のリペアタイムではマシンの修復が間に合わず、タルクィーニ選手はグリッドダウンとなってしまいました。今回は、大変残念な結果に終わりましたが、エンジンに関してはいくつか収穫がありました。シーズン前半にわたって、エンジンのパワーアップとターボを始めとする制御について、多くのトライをしてきましたが、それらについては成果が上がっていることを確認できました。特に今回はブーストコントロールにおいて、そのピークを確認できたことは大きな進歩だと思っています。そして、後半戦に向けてさらなるマシンの煮詰めを行いたいと思います」

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