2014年11月17日

第61回 F3マカオGP

「F3世界一決定戦」マカオGP
海外レース初挑戦の山下健太が混戦を走り抜き9位フィニッシュ

 初挑戦のマカオGPで9位入賞を果たした山下健太(TOM'S)  11月13日(木)から16日(日)にかけて、中国特別区マカオの市街地特設コース、ギア・サーキットにて第61回マカオGPが開催された。

 年に一度開催されるマカオGPのメインレースはF3。世界中でF3以上のカテゴリーを戦う若手ドライバーが参戦し、「F3世界一選手権」としての一面を持つ。今年もF3ユーロシリーズのチャンピオンを含むトップランカー、イギリスF3チャンピオンやF1のリザーブドライバーなど、明日のトップドライバー候補たる有望な若手ドライバーが多く参戦した。

 このマカオGPに、全日本F3でランキング2位となった山下健太がトムスチームから初参戦。山下は昨年1年目ながらフォーミュラチャレンジ・ジャパンでタイトルを獲得し、今年、全日本F3選手権にステップアップすると、デビュー戦で勝利するなど活躍。F3デビューイヤーながら最終大会までタイトルを争った。

 全長6.2kmのギア・サーキットは、コース幅が広く、ストレートがメインで高速な海側セクションと、非常に狭くテクニカルな山側セクションという二面性を持ち、市街地特設コース故にエスケープゾーンが全くないため、クラッシュも続出する難コース。

 山下にとってはマカオは初挑戦。何度も挑戦しているドライバーに混じり、まずはこの屈指の難コースを習得するべく、4日間に及ぶレースウィークに臨んだ。

 13日(木)はやや肌寒さを感じる気候の下、予定より45分遅れ、11時40分に40分間で行われるフリー走行1回目がスタート。開始10分過ぎあたりからクラッシュ車両が出始め、残り12分ほどで赤旗中断。残り7分で再開。マカオ初走行となった山下は、クラッシュを喫することなく24番手タイムでこのセッションを終えた。

 続いて午後3時25分から行われた予選1回目でも山下は着実に習熟走行を続け、前セッションでは5秒近くあったトップとの差を1.5秒以上縮めて21番手につけた。

 14日(金)今度は予定よりも早めて午前10時20分から公式練習2回目が開始。このセッションも赤旗が出される展開となる中、山下は更にタイムを更新。順位は22位となった。

 続いて午後2時5分より予選2回目が開始。この週末、始めて太陽が顔を出す中で予選レースのグリッドを決定するアタックが繰り広げられた。山下は序盤にこれまでのベストタイムをマーク。上位勢がタイムを更新して行く中、山下はタイムを伸ばすことが出来ず、それでもクラッシュすることなく全日本勢ではトップとなる23番手グリッドを獲得した。

 15日(土)は午後2時20分より10周の予選レースが行われた。スタート直後に控える超高速のマンダリン・オリエンタル・ベンド、続く直角なリスボア・ベンドでは今年も接触、クラッシュが発生。23番手グリッドの山下はスタートダッシュで3台をパス。マンダリン、リスボアの混乱もかわし、1周目で16位までポジションを上げた。

 4周目には、2位を走行していた、来季F1デビューが決まっているマックス・フェルスタッペン(ファン・アメルスフールト)がクラッシュ。更に今季戸田レーシングで全日本F3にスポット参戦し、マカオでは山下のチームメイトとして参戦しているサム・マックラウド(トムス)もクラッシュを喫し、山側に車両を停めたため、セーフティカーが導入された。

 3周のセーフティカーランの後レースが再開。山下は前走車が2台脱落したこともあり、14位でフィニッシュ。翌日の決勝レースを14番手グリッドからスタートすることとなった。

 16日(日)午後4時半よりメインイベントとなる15周の決勝レースが開始された。スタート直後のマンダリン・ベンドで1台が壁にヒットするも、リスボア・ベンドは全車無事に通過。しかし、続くサンフランシスコ・ヒルへと向かう右コーナーで多重クラッシュが発生。壁にクラッシュした車両に後続が次々に突っ込み、クラッシュ車両に乗り上げた後続がタイヤバリアを乗り越え、上部フェンスへも突っ込むなど、大きなアクシデントとなり、1周目にしてレースは赤旗中断となった。

 山下は、この混乱を上手くすり抜け、無傷の7位でストレートへと戻って来たが、再スタート時には元のグリッドに戻されることに。破損したフェンスの修復などもあり、30分ほどの中断の間に、ダメージを負った車両がグリッド上で修復。クラッシュで姿を消した車両もあり、山下は実質10番手から再スタートを切ることとなった。

 セーフティカーランから再スタートが切られると、3周目には2台車両がリタイアし、8位へ浮上。その後、猛烈に追い上げてきたフェルスタッペンに11周目のリスボア・ベンド進入でかわされ9位へ後退。終盤はペースが上がらず、後続の追撃も受けたが、逃げ切り9位でフィニッシュ。初挑戦のマカオを全セッションノークラッシュで走り切り、入賞を果たした。

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