マルシャのマックス・チルトンが、レギュレーションが大幅に変わった2014年F1シーズンの開幕戦は大きなチャンスであり、チームと自身にとっての初ポイントを獲得したいと語った。

 今年のF1ではパワーユニットなど、さまざまな規則が変更され、プレシーズンテストでは、チャンピオンチームのレッドブルや昨年は優勝候補だったロータスが不調に陥り、メルセデス勢が大きく飛躍する可能性を見せていた。

 マルシャは1回目のテストで出遅れたこともあり3回のシーズンオフテストでの合計走行距離は10位にとどまっているが、最後のバーレーンテストでのタイムは、チルトンが14位、ジュール・ビアンキが16位と、まずまずの位置につけている。

 チルトンは、「テストでは大きな期待を感じられる兆候があったから、いいシーズンを送れると確信している」と述べている。

 今年F1参戦5年目を迎えるマルシャはまだポイント獲得の経験がないが、信頼性のトラブルが多発するかもしれない序盤戦は大きなチャンスになると、チルトンは言う。

「オーストラリアで(初ポイントを)獲得できるといいなと思っている」とチルトンが述べたとThe Telegraphが伝えた。

「開幕戦で何ポイントか取れたら、その後は自分自身の目標に目を向けるかもしれない」
「今のところは初入賞を達成してチームと一緒にお祝いするのが目標だ」

 開幕戦に何を期待しているか聞かれたチルトンは「大量に得点を取ること。できれば表彰台に乗りたいし、もしかすると優勝してシャンペンが飲めるかも」と冗談を言った後に、次のように語った。

「序盤戦には確実にいい仕事をしなければならない。序盤はまだ準備ができていないチームもあり、マシンのパフォーマンスを最大限に引き出すことができなかったり、信頼性の問題を抱えていたりする」
「だから優れたパフォーマンスや信頼性を発揮できれば、人を驚かせるような結果を出すチャンスが十分ある」

 チルトンは2013年にマルシャでF1デビューを果たし、新人として初めて全戦完走を成し遂げている。

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