GPSによる位置情報を時系列で記録して、自分のマシンの走行経路を表示することで、ドライビングを分析するGPSロガー「デジスパイス」が完成、9月初旬に発売する。ロガー本体はライターほどの大きさで設置場所に悩むことはなく、USBを使ってPCと接続することで細かな分析ができる。使用用途としてはサーキットのみならず、ラリーやヒルクライムなどの走行にも対応。グーグルアースにも連動しているので、どこを走行しているのかも理解しやすくなっているのが大きな特長となっている。
デジスパイスはUSBを使ってPCとデータをやり取りするだけでなく、電源供給もUSBから行う充電式。だから、使用時には配線の心配がなく、車内での設置はダッシュボードなど衛星の電波が届きやすいところに置くだけという簡単仕様。
開発は全日本ラリードライバーで、過去にはNHKの「サラリーマンNEO」にも出演した田口幸宏と“電脳コ・ドライバー”で有名なADVANラリーチームの佐藤忠宜が担当。つまり、競技参加選手が自ら必要な機能、要素を盛り込んだロガーとなっている。設置、取り外しが簡単で、グーグルアースと連動して林道(やコースとしての形状となっていないところ)でも利用できる仕様となっているのはラリーをはじめとする、幅広いモータースポーツでの使用を想定しているからだ。振動をやわらげるよう対策すれば、カートでも使用ができるいう。
専用解析ソフトでは、GPSによるドライビングの軌跡を線でアニメーション表示。走行ラインの他、減速時は点線で表示されるため、ブレーキングポイントや減速時間なども一目瞭然。4台までの走行データアニメーション表示ができるため、ライバルとのデータを比較してドライビングを研究できるほか、商品のホームページでも、走行データを配信中。現在は田口幸宏、片岡良宏というラリー好きなら少しでも近付きたいトップドライバーのサーキットデータがダウンロードできる、今後も各種データを増やしていく予定。
1回の充電で長時間モードの場合で約10時間、標準モードで4時間の使用が可能。重さは18gで本体価格は3万7500円(税抜き)、発売は9月初旬の予定となっている。
詳細な使用はデジスパイスのホームページで確認が可能。
