ルノーチームは、イタリアGPにおいてKERSを使用する予定であることを明らかにした。
ルノーはシーズン当初はKERSを使用していたものの、ここ数戦は使用を取りやめていた。
チームのディレクター・オブ・エンジニアリング、パット・シモンズは、モンツァでKERSを搭載するメリットについて、こう説明している。
「KERSに関して検討すべき点は3点ある。ラップタイム、スタートでのアドバンテージ、オーバーテイクをアシストする能力だ」
「まず、モンツァではKERSを走らせることにより、ラップタイムにおいて4分の1秒程度のメリットがあると思われる。予選ではさらにメリットは増す。タイムドラップをスタートする前に一回エネルギーを放出し、タイムドラップ中にももう一度放出できるのだ」
「スタートのアドバンテージとしては、モンツァではグリッドから1コーナーまでかなり距離があるため、KERS非搭載車と比べて15メートル以上のアドバンテージを得ることができるだろう」
「オーバーテイクのアシストについては、モンツァは非常に抜きにくいサーキットであるということを思い出す必要がある。しかしKERSがこの点で不利に働くことは絶対にないだろう。こういったすべてのファクターを考えあわせると、モンツァはKERSに非常に有利なサーキットであることが分かる」
