フランスの自動車メーカー、ルノーが、同国のレーシングカーコンストラクターであるオレカへのサポートを通じて、2014年からF3に復帰する意向であることが分かった。
オレカ/ルノーは、来年、新たな規則が導入されるヨーロッパF3選手権に独自のエンジンを供給するため、すでに必要な計画をFIAに提出しているといわれており、現在、フランスのマニ-クールにあるオレカのエンジン施設では、新しいルールに基づくパワープラントの開発が進められているという。
オレカの代表を務めるヒュー・ド・ショーナックは、「我々はプロジェクトに取り組んでおり、ルノーとも交渉を行っている」と述べ、次のように続けた。
「決定は、今月の終わりか来月の始めにもなされると考えている。来年できなかったとしても、その次の年には実現できるだろう」
このプロジェクトにルノーがどれほどのサポート体制で臨むのかは不明だが、ライバルとなるメルセデスとフォルクスワーゲンは、サポートするドライバーに対して完全な技術的支援と財政的な援助を提供している。
「我々は小さな市場があると感じており、大手の(自動車)メーカーとそれを実行するだけだ」とショーナック。
「これは通常の決定だ。エンジンの供給は財政的な問題だけではない」
「F3において、マニュファクチャラーは、フォルクスワーゲンやメルセデスのようにトップチームと提携する必要がある」
ルノーは、2003年までフランスのソデモと組んでF3にエンジンを供給しており、一方のオレカも1979年にアラン・プロストがマルティニ・ルノーでヨーロッパF3を制している。
オレカ/ルノーは、今のところ特定のチームと提携するには至っていないが、現在フォーミュラ・ルノー3.5に参戦しているテック1レーシングが来年のエントリーを真剣に検討していると考えられている。