2009年に中嶋一貴が走らせたウイリアムズFW31をあなたもドライブしてみませんか? インターネット上でレースのシミュレーションサイトを展開している「iRacing.com」が、このほど同サイトのカーラインナップに「FW31」を加えることを明らかにしたのだ。
「iRacing.com」は2004年に設立されたネット上でバーチャルレースを提供するサイトで、これまではアメリカのモータースポーツを中心にサービスを展開。今年に入りNASCARシリーズとパートナーシップを結ぶなどして事業を拡大してきた。
14日、イギリスで開幕したオートスポーツ・インターナショナルの会場でウイリアムズF1とiRacing.comモータースポーツ・シミュレーションは共同の発表を行い、両者の協力によって、昨年ウイリアムズが走らせた「FW31」のバーチャルマシンが製作されることになり、同サイトにおいてすべての会員が利用できることになったと発表した。
「AT&TウイリアムズFW31のデジタルマシンを生産できることになり我々も興奮している」と語るのはiRacingの渉外担当ディレクターであるディビナ・ガリカだ。彼女はスキー選手としてオリンピックに出場しただけでなく後にレーサーとしても活躍。1976年には女性ドライバーとしてF1デビューも果たしている。
「今週はじめにはグローヴにあるウイリアムズのファクトリーでFW31のデータ収集を始めることになっている。今年中にはiRacingのラインナップに加わえることができると思う」
「1ヶ月あたり8ドル未満から14ドルで、世界中の誰もが現代のF1マシンをドライブして他のドライバーとレースをすることができるでしょう」
現在同サイトにはインディカーマシンを筆頭に17車種がラインナップされており、サーキットについてはアメリカを中心に実在する38のコースがある。最近ではブランズハッチが新たに追加され、今後もイギリスのオウルトン・パークやオランダのザントフールト、ベルギーのゾルダーなどが加わる予定という。
なおこのiRacingを利用するには、PCおよびインターネット接続、さらにマシンをコントロールするステアリングが必要となっている。
