今年のモナコGPでも、安全面を考慮して、トンネル内でのDRSの使用が禁止されるようだ。
昨年のモナコGPを前に、ドライバーたちはトンネルでDRSを使用するのは危険であると主張した。全開で抜けるトンネル内のカーブで、ドライバーがDRSを作動した後にコントロールを失った場合、出口でのランオフが非常に小さいため危険であるとの意見をFIAは受け入れ、金曜と土曜にトンネル内でDRSを使うことを禁止した。
昨年の予選ではザウバーのセルジオ・ペレスがトンネル出口のシケインでクラッシュし、決勝を欠場するアクシデントがあった。もしDRS使用が許可されていたら、ペレスは実際より10km/h速い速度でクラッシュしていたものとみられる。
昨年のペレスの事故もあり、FIAは今年、ポルティエコーナー出口からシケインまでのエリアでDRSの使用を禁止することに同意したと、ある情報筋が述べている。
なお、DRSゾーンに関しては、今年も昨年同様にスタート/フィニッシュストレートに設定される。