9月8日に決勝レースが行われたスーパーGT第6戦富士で、ピットインのタイミングを決め難コンディションのレースを乗り切り、今季初優勝を飾ったGSR初音ミクBMW。その勝利を祝う全面広告が、9月13日発売の日本経済新聞に掲載されている。
この広告はBMW Japanが出したもので、「おめでとう。SUPER GT第6戦で、BMW Z4 GT3が優勝。」という大きな見出しとともに、GSR初音ミクBMWの勇姿、優勝トロフィーを掲げる谷口信輝&片岡龍也、“1”のポーズで決めるチーム全員の喜びの光景が掲載され、「BMWの駆けぬける歓びを、サーキットで実証」の文字が躍る。
スーパーGTの優勝記念広告はそれほど見かけるものではないが、2008年にはデビューイヤーのニッサンGT-Rが優勝のたびにスポーツ新聞等に全面広告を掲載。「GT-R強し」のイメージを植え付けた。
実は、今回のGSR初音ミクBMWの勝利は昨年のSUGO戦からGSR & Studie with TeamUKYOをBMW Japanが正式にサポートを開始してから初めての勝利。BMW Japanでは市販のBMWクリーン・ディーゼルの革新の走りをアピールするCMで谷口を起用したり、DTMドイツツーリングカー選手権でのチャンピオン獲得記念車をSGT会場で発表したりと、スーパーGTをプロモーションに積極的に活用しており、この広告は待望の優勝報告とも言える。
今回の日経の全面広告は、主な購買層と思われるビジネスマンに対しBMWのスポーツイメージ、モータースポーツにおける“勝利”のイメージを十分植え付けることができただろう。折しも、2014年からスーパーGT500クラスはDTMドイツツーリングカー選手権と車両規則を統一することにより、ある意味“同じ土俵”に上がることになる。こうしたモータースポーツのプロモーションへの活用方法は、日本メーカーにも是非見習ってほしいところだ。