スーパーGT第4戦SUGOは28日、予選スーパーラップが行われ、公式練習から好調ぶりをみせていたENEOS SUSTINA SC430が伊藤大輔のアタックでポールポジションを獲得。チーム、ドライバーにとってひさびさのポール獲得となった。GT300クラスはHANKOOK PORSCHEがPPを獲得している。
予定よりも遅れ、14時50分からスタートしたスーパーGT第4戦SUGOの予選スーパーラップ。馬の背のイン側に路面がはがれかけている部分があり、その部分には×印がつけられドライバーに通達された。
Q1で10番手だったtriple a Vantage GT3を先頭にアタックがスタートし、まずは1分23秒034というタイムをマークしていく。続くJLOC ランボルギーニ GT3、S Road NDDP GT-Rともに前走車のタイムを上回っていくが、今回デビュー戦ながらスーパーラップを進出した無限CR-Z GTはポジションを落としてしまう。
今回が100戦目の記念のレースとなる竹内浩典駆るGREEN TEC & LEON SLSは、トップだったS Road NDDP GT-Rのタイムを上回りベテラン健在をアピール。さらに、青木孝行駆るマネパ ランボルギーニ GT3もトップに躍り出る快走をみせた。
続くエンドレスTAISAN PORSCHE、apr HASEPRO PRIUS GTはわずかにマネパ ランボルギーニ GT3に届かず。しかし、影山正美のHANKOOK PORSCHEは2戦連続ポール獲得に向け1分22秒138というタイムをマークし、これでトップに躍り出た。最終アタッカーのエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電はタイムを伸ばせず、これでHANKOOK PORSCHEの2戦連続ポールポジションが決定した。
GT300クラスはマネパ ランボルギーニ GT3が2番手、apr HASEPRO PRIUS GTが3番手に続くことに。GT300の上位陣は前戦セパンとほぼ同様の顔ぶれが揃うこととなった。
続いてスタートしたGT500クラスのスーパーラップ。まずはRAYBRIG HSV-010が1分16秒567というタイムをマーク。続いてDENSO KOBELCO SC430がそれを上回っていく。しかし、その後アタックしたアンドレア・カルダレッリのKeePer Kraft SC430が一気に1分35秒台の中盤へ。このタイムにはZENT CERUMO SC430、KEIHIN HSV-010、PETRONAS TOM'S SC430も及ばず、KeePer Kraft SC430が一気にポジションを上げることになった。
そんなカルダレッリのタイムを上回ってきたのは、MOTUL AUTECH GT-Rを駆る本山哲。スムーズなドライブで1分15秒191というタイムをマークしトップに躍り出た。このタイムはカルソニックIMPUL GT-Rも上回ることができず、最終アタッカーのENEOS SUSTINA SC430の走りに注目が集まることとなった。
ENEOS SUSTINA SC430を駆る伊藤大輔は、セクター1ではわずかに本山のタイムに後れを取るが、最終コーナーの登りでSC430はパワーを発揮。0.213秒差で本山のタイムを上回りポールポジションを獲得! 伊藤にとっては2007年以来、チームルマンにとっては2004年第2戦SUGO以来となるポールポジションとなった。
フロントロウ2番手にはMOTUL AUTECH GT-Rが並び、3番手にはカルソニックIMPUL GT-Rが、4番手にはKeePer Kraft SC430が続くことになった。
