2011年の全日本F3選手権でCクラスのチャンピオンを獲得した関口雄飛が、今週末行われるF3マカオグランプリに、ミュッケ・モータースポーツから参戦することが急遽決まった。
今季は全日本F3にB-MAXエンジニアリングから途中参戦。数多くの勝利を重ね、最終戦スポーツランドSUGOで大逆転のチャンピオンを獲得した関口雄飛。しかし、各国のF3シリーズから上位ランカーが集うマカオグランプリでは、マシンの都合などから参戦が実現せず。関口はヨーロッパなどのチームとなんとかシート獲得に向け交渉を重ねてきた。
これまでその交渉は実ってはおらず、関口はそれでも「あきらめず、ヘルメットとスーツを持ってマカオに行く」と語っていたが、ここへ来てユーロF3ランキング3位のミュッケ・モータースポーツでドライバーのマイケル・ホーがトレーニング中のケガのため欠場することになり、主催者を通じて関口が紹介されたという。
関口がドライブするのはダラーラ・メルセデス。慣れないマシン/エンジンの上、ミュッケ・モータースポーツ自体もマカオの参戦は初めてだという。
しかし関口は自身のブログで「私は2010年にはF3で、2004年にはフォーミュラ・ルノーでマカオを経験しています。貴重な機会を与えていただきご尽力、ご協力をいただいたすべての皆様に心より御礼申し上げます。2011年アチーブメント全日本フォーミュラ3選手権保持者の名に恥じぬよう全力で戦ってきます」と意気込みを語っている。
今季全日本F3を持ち前の速さで席巻した関口。奇しくもチームのカラーリングは白地に赤という日本カラーだ。全日本王者らしい暴れぶりを期待したいところだ。