トルコGPでレッドブル勢が同士討ちによって1-2フィニッシュを失ったことで、さまざまな議論が巻き起こり、他のドライバーたちが、それぞれのチームにおいてルールはあるのか、自分ならどうするかという質問に答えた。

 カナダGPの木曜記者会見に出席したルーカス・ディ・グラッシ、ニコ・ロズベルグ、フェリペ・マッサ、ロバート・クビカ、ルイス・ハミルトンに対してチームメイト同士のバトルについて質問が投げかけられた。
 チームはチームメイト同士のバトルについて何かガイドラインを設けているか、チームメイトと争っていたとして、自分が後ろにいて、前にいる相手がイン側にぎりぎりのスペースを残していた場合どうするか、という質問にそれぞれが答えた。

 ディ・グラッシはこう述べている。
「相手がチームメイトだろうと他の誰であろうと、チームオーダーはない。コース上で僕自身とチームにとって大事なのは、全力でレースをし、オーバーテイクを仕掛ける際のリスクをちゃんと考えることだ」
 トルコのベッテルの立場だったらどうしたかと聞かれて彼は、「リスクのレベルを見極めなければならない。その場その場でオーバーテイクをする際にどれだけのリスクが生じるかを予想する必要がある」と答えた。

 ロズベルグも彼の意見に同意している。
「同じだよ。たとえばイスタンブールでは、可能であれば追い抜きに行け、ただし分別を持って行動するように、ということだった。それが主なメッセージだ」

 マッサはチームの利益を考えることが大事だと述べている。
「僕も同じだ。僕らは常に他のドライバーたちとレースをしている。レースでチームメイトが前にいて、明らかに自分のマシンの方がよかったら、追い抜きにいくだろう。でも一番大事なのは、チームを尊重するということだ。チームメイトふたりは同じチームのために戦っている。この前のレースで起きたことは、チームにとっていいことではなかった。チームメイトのふたりは同じチームのためにレースをしており、チームメイトをオーバーテイクする際にはあまり大きなリスクを冒してはならないということを理解しておくことが大事だと思う」

 クビカはリスクの大きさをしっかり予想して行動しなければ意味がないと言う。
「僕らには一切ルールはない。もちろん皆が言っているように、チームメイトにしろそうでないにしろ、相手が誰でもオーバーテイクするときにはリスクの大きさを考えるべきだ。ドライバーは常に、特にサイドバイサイドになっていたり前に出ていたりしたら、相手に当たらないように気をつける。当たってしまったら台無しだからね。自分がすでに前に出ていたら、ラインが50cm広いか狭いかが問題になる。その時の状況によるということだ。相手が誰であれ、誰かをオーバーテイクする際にはリスクの大きさを考える必要がある」

 ハミルトンも、リスクをよく考え、分別ある行動をすべきだと語った。
「僕らにはチームオーダーはないし、もちろんできるだけ多くのポイントを獲ってチームをサポートしたいと考えている。でもドライバーはふたりとも、チャンスさえつかめれば、当然勝ちたいと思っている。それでもルーカスが言ったみたいに、リスクの大きさを予想して、できるだけ分別のある行動をとるようにしなければならない」

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