スーパーGT第5戦スポーツランドSUGOで優勝を飾ったKEIHIN HSV-010、アップル・K-one・紫電のドライバーが勝利の喜びについて語った。最後に劇的なオーバーテイクをみせた塚越広大は、その瞬間を「最後もGT300のマシンがいなかったら抜けていなかったと思います。狙っていったというよりは、運が良かったのかな」と語っている。

GT500クラス優勝:KEIHIN HSV-010
金石年弘
「優勝したという実感はまだありません。週が明けたら、いろいろな人からのお祝いメールなどで実感できるのかもしれませんね。今日はスタート直後からクルマの調子が良くて、確実に順位を上げていくことができました。前のマシンのペースが遅かったので、早めにピットに入ったのですが、それも良かったし、タイヤのチョイスも良かったと思います。残り10周ぐらいからはピットで見ていられなくなってしまい、トレーラーの中でモニターを見ながら、無線を聞いて、ただ願っていました。最後のオーバーテイクは鳥肌が立ちました。運が良かったんだと思います。次の鈴鹿に向けては、ウエイトも重くなるし、レースも長いので、決勝でラップタイムが安定するセッティングを見つけて、いいレースができるよう、頑張りたいと思います」

塚越広大
「今はまだ勝った実感がないですね。レース自体は、前半のスティントで年弘さんがとてもいいペースで、順位も上げてきていたので、マシンのフィーリングもいいと思っていました。ドライバー交代してからも慌てずに最後まで攻めようと思っていて、GT300のマシンを使いながら、うまく抜いていくことができました。小暮さんには何度かチャレンジしたのですが、うまく抜けず、最後もGT300のマシンがいなかったら抜けていなかったと思います。狙っていったというよりは、運が良かったのかなと思います。僕たちにとっては、予選で前に行くという課題がまだ残っているので、次の鈴鹿ではその課題をクリアしつつ、連勝を目指してベストを尽くしたいと思います」

GT300クラス優勝:アップル・K-one・紫電
加藤寛規
「今回は大変なレースでした。そんな中でチームスタッフ、エンジン、ヨコハマタイヤなど、今週はすべてが完璧でした。不安もあったのですが、スタートをしたら、後ろが離れていって、後続を抑えてくれる状況になったので、展開としては楽になりました。ただ、そんなに余裕があったわけではなく、何かがあってもいいようなマージンを築こうと無理して走っていたのですが、何とか無事にバトンを渡せてよかったと思います。結構しんどかったわりには、みんなに『つまらないレースだったね』と言われたのがショックでしたね(笑)。ドライバー交代をしたあとに雨が降ってきて、正直言って落ち着いては見ていられなかったのですが、濱口選手のラップタイムはコンスタントで、モニターで見ている限りは落ち着いて走っているように見えたので、楽しみながら見ていました。鈴鹿では濱口さんの他に高橋(一穂)さんも乗ることになっているので、僕たちにとっては大事なレースになります。長いレースなので何が起こるかはわかりませんが、ベストを尽くして、頑張りたいと思います」

濱口弘
「まず、自分のように経験のないドライバーにチャンスをくれた高橋さん、由良さんに感謝したいと思います。これまでは不運にも見舞われていて、自分にとってはマイレージが稼げない中で、4戦中2戦も全く走れないという状況にもなり、正直焦りもあったのですが、加藤さんがたくさんマージンを作ってくれて、バトンを受け取ったあとも不安な部分がたくさんあって、最終ラップの最終コーナーを抜けるまでは全く気が抜けないレースでした。ここまで悔しい思いもしてきたので、ゴールの瞬間は久しぶりに嬉しくて泣きました。前回の鈴鹿では1周もできなかったので、次こそレースをきっちりとして結果を残したいと思っています」

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