Team LeMans
Formula NIPPON RACE REPORT
Round4-MOTEGI
DRIVER:大嶋 和也
CIRCUIT:1LAP=4.801379km
RACE:52LAPS(250km)
トップ集団に一歩及ばず、6番手スタートから8位フィニッシュ。
折り返し地点を迎えた2011年フォーミュラ・ニッポン。第4戦を迎えるのは、ツインリンクもてぎ(栃木県)。東日本大震災時にコースが被災し、今戦に向けて路面補修が行われた。
8月6日(土)の予選は、まさに猛暑と言える暑さの中でスタート。予選開始の13:50で、気温34℃、路面温度44℃。20分間で行われたQ1で、大嶋はまずはユーズドタイヤでコースイン。感触を確かめると、ピットに戻ってニュータイヤに交換。ここで2セットのニュータイヤを使ってアタックを行い、7番手でQ1を通過。続くQ2は14:20~14:27の7分間。タイミングを見計らって、ニュータイヤでコースイン。渾身のアタックでタイムを上げ、6番手。8台がポールポジションを争うQ3は、14:37~14:43の7分間。予選が進むにつれて上空に広がった雨雲が、コースの一部に雨粒をもたらし、このセッションの開始にはWET宣言が出された。しかし雨量はわずかなもので、全車ドライタイヤでアタックを開始。大嶋はここでさらにQ1、Q2を上回る1'36.041を叩き出すも、上位陣はさらにタイムを上げてきており、ここまでと同様トップには約1秒差をつけられ、6番手で予選が終了した。
8月7日(日)、全車グリッドに付いた頃の天候は曇り。気温34℃、路面温度43℃。フォーメーションラップは14:00に開始。大嶋はスタートでポジションを落とすも、1周を終える頃にはポジションを回復し、6番手でオープニングラップを終える。しかし前車のタイムが上がらず、それを抜こうと序盤でブレーキを酷使してしまう。今回も2度のタイヤ交換が義務付けられているため、52周のレース中17台のマシンがそれぞれ2回ずつ、計34回のピットインを行うため、順位は毎周回めまぐるしく変化していく。大嶋はまず9周を終えてピットイン。タイヤ交換を行い、コースへ戻って14番手。後ろに迫ったマシンを抑えながらの走行中、21周目に並びかけた後車と接触、マシンの一部にダメージを負うものの大事には至らず、ポジションをキープしたまま周回を重ねる。32周を終えて、2回目のピットイン。ここではタイヤ交換に加えて給油も行い、再びコースへ戻ると9番手。36周で前車のピットインで1つポジションを上げる。終盤は一時雨雲が暗く広がり、ピットにはウェットタイヤも準備されていたが、レース終了まで雨は降らず、52周を走り切って8位でチェッカーを受けた。
⇒大嶋和也のコメント:
「予選の走り始めのオーバーステアも、Q2に向けて施したアジャストによって改善され、Q2ではクルマもコンディションも良くなったのですが、オーバーランで思うようなタイムアップができず、Q3ではクルマのバランスも良くなり、ミスもなくタイムアップを図れたにも関わらず、ポジションは伸びませんでした。周りのクルマも同様にタイムを上げてきていて、そこで自分が頭ひとつ出るためには、予選セットアップの方法を今後変えていく必要があると感じました。朝のフリー走行で決勝向けに大幅にセット変更したクルマの調子も良く、決勝ペースは良いだろうと自信を持ってスタートしました。しかしレース序盤に前車を抜こうと頑張りすぎてしまったために一気にタイヤとブレーキを消耗してしまい、その後のペースが落ちてしまいました。作戦的に、自分が望んだ“1周終わってすぐピットイン"というのをもしやれていたら…というのはありますが、ドライビングもセットアップもペース的にも足りていなかったので、反省点の多いレースでした。次の鈴鹿に向けては、今回のデータを見て、良くない部分を改善し、また次戦さらに頑張りたいと思います。」
⇒山田健二 監督のコメント:
「予選は最初からQ3を見据えて進めました。最終的にQ3で最もクルマの状態は良くなったのですが、結果はトップのクルマと1秒以上も離れてしまっていて、これは大きな課題となりました。ただ6番手スタートというのは決して悪い位置じゃなく、しかしその分作戦面では大きな冒険はできないため、でき得る限りの最善の作戦を練り、今回も最低でも表彰台!を目標にスタートしました。レース序盤、前車をパスできずついて行く形で進み、この間ラップタイムが上がらなかったので、大嶋はピットに入りたがったのですが、計算上ここでピットインするとさらに遅い集団の後ろに付くことになるため、我慢の周回が続きました。この間のペース低下で、このレースが大方決まってしまったように思います。終盤は淡々とレースをしましたが、チェッカーを受けた時にはトップと大きく差をつけられており、課題の残るレースでした。またここでも次に向けてやるべきことが分かったので、鈴鹿戦につながるレースはできたと思っています。」
