IZODインディカー・シリーズは第8戦を迎え、ロータス/KVレーシングの佐藤琢磨は、第8戦アイオワの予選でアベレージスピード180.672マイルをマークし、初めてのショートオーバルで見事予選7番グリッドを獲得した。
第8戦アイオワ・スピードウェイ
予選:7番手
6月19日
天候:晴れ
気温:摂氏29度
オーバル参戦4戦目、自己ベストとなる予選7番手
2回のプラクティスで順調にマシンを仕上げて行った佐藤琢磨とKVレーシング・テクノロジーだったが、予選での彼らはそれ以上に素晴らしい走りを披露した。
アタックは今回も4周連続で行なわれるものだったが、琢磨は2回のプラクティスで自らのマークしていたベストを1ラップ目から4周すべてで上回り、平均時速180.672マイルを記録。7番手グリッドを獲得した。琢磨はアイオワ・スピードウェイを事前に一度も走ったことがなかった。今日初めて走り、2時間の走行の後に行なった予選でトップ10入りを達成したのだった。
Q:予選ではとても良い走りができたのではないですか?
琢磨:はい。今日は本当にプラクティスが2回ともとても順調だったので、予選に向けての準備も今回はできる限りのことがやれていました。ただ、ここはショートオーバルでコースが短いので、1周目のタイヤの暖まり具合がどうなるか……というのが分からなかった。そこがこれまでのオーバルでの予選とは違ったところでしたね。
Q:予選でのマシンはどんな仕上がりだったのでしょう?
琢磨:プラクティスとはだいぶ違って、ハードなタイヤで1周のウォームアップで暖めないといけないので、そこが凄くタフでしたね。実際に1コーナーへと出ていって、すぐにクルマがスライドしちゃったし、3〜4コーナーではエイペックスにつけなかった。この前のテキサスや、カンザスみたいにキッチリとインサイドのラインを走るということはできなかったんですけど、逆に良い経験ができましたね。インディ500の予選での、あのクルマの“エッジーな感じ”。マシンがスライドして行く感覚を経験していたので、それがここでも活きました。クルマが動くんだけど、アクセルを踏みながらアジャストして、何とか押さえられたって感じですね。今までの予選とはだいぶ違うフィーリングだったけど、何とか4周をこなせました。
Q:時速181マイル台も出ましたね。
琢磨:1周ずつ状況が刻々と変わっていくので、コクピットの中でアンチロールバーとかを操作して、何とかマシンを合わせて行くことができました。1周目を終えてから、2、3周目は落ち着いて走ることができましたね。プラクティスを含めてもベストのスピードが出せた。それはこれまでのオーバルでの流れでもあったんですけどね。それが今回、ショート・オーバルでも実現できた。それはチームの仕事ぶりが素晴らしいということだと思うし、誇りにも感じますね。
Q:では、今日の予選については文句や不満はほとんどないという感じですか?
琢磨:強いて言うなら、もうちょっとクリーンに全部のラップをできてたら……ということですよね。でも、これも経験ですよね。もし今、もう1回同じことをやったら、ウォームアップを含めて今回とは違うアプローチができると思う。
Q:アイオワのコースは、これまでのオーバルよりも好みに合っているのでしょうか?
琢磨:そうですね、かなり楽しめています。コースは今までのものと全然違うし、マシンも大きなウイングでダウンフォースをつけています。でも、オーバルで3レースを戦った経験が少しずつ形になって出て来ていると思います。
Q:体力的に厳しいコースだと思いますが?
琢磨:常に横Gが5G近くかかってるんですよ。その上に、このコースはバンプが凄い。1コーナーと2コーナーの間に大きなバンプがあって、クルマが振られるんです。インディカーはステアリングが重いので、250周の長丁場は大変でしょうけど、大丈夫と思います。
Q:マシンの仕上がりが順調に進んだ要因は?
琢磨:チームが持っているセットアップを自分の感覚と合わせて行ったんです。それが良い方向に向いて行ったので、プラクティスから走っていて楽しかった。そのプラクティスではトラフィックも走れましたけど、今までのコースとはタービュランスも結構違うんですよね。明日のレースもなかなか面白いものになると思うので楽しみですね。ここまで順調に来てるので、まずは良いスタートを切りたいですね。
Q:レースに向けても自信アリですか?
琢磨:これまでのレースだと、1時間ぐらいのプラクティスですぐにレースって感じだったんですけど、今回は2回プラクティスがあって、その中でプログラムに沿ってひとつずつ上がって来れているので、それはレースに向けて大きな材料だと思う。プラクティス2回目は最後の30分間で予選トリムをやりましたが、その前までの1時間半はレース用セットに集中できてました。クルマとしては乗りやすい状態に来てると思います。あとは明日、今日とコンディションが大きく変わらないことを願いたいですね。今の状態だったら、かなりコンペティティブにトップ10を走れるんじゃないかと思ってます。
Q:最終的に予選結果は7番手になりました。
琢磨:良かったです。思っていたよりも順位が落ちて行かなくて……。今日、午前と午後、ふたつのプラクティスセッションで走った結果が、予選に繋がって凄く嬉しいです。
Q:随分と見通しの良い場所からスタートが切れますね?
琢磨:そうですね。今までは結構(スポッターの)ロジャー(安川)にスタートでは大変な思いをさせてたと思うんですけど(笑)、今回は少しマシなスタートが切れると思うんで……。まぁ、それは半分冗談ですけど、でもたぶん、ハイペースのまま、それを維持してスタートできたらいいと思ってます。
Q:決勝はどういう目標を持って走りますか?
琢磨:前回はトラブルで完走ができなかったので、今回はプラクティスから順調に来ていますし、何とか完走したいですね。あのトラブルは原因が判明して、キッチリと克服できているということなので、安心してどんどんアクセルを踏んで行きたいです。そして、完走だけじゃなくて、前の方のグリッドからスタートできるので、やっぱり上位を狙って行きたい。特に今回は前半戦のひとつの区切りのようなレースともなるので、ここで力強いレースを見せたいです。
