12月22日〜23日、富士スピードウェイで行われたTRD開発テストで、クラフトの35号車SC430に5人のドライバーが乗り込んだが、その中で、4人のドライバーが“オーディション”という形でドライブしている。

 この日のテストでは、LEXUS TEAM KRAFTの35号車SC430が走行し、まずは中嶋一貴が乗り込みベースタイムをマーク。それをターゲットに、井口卓人、アンドレア・カルダレッリ、リチャード・ライアン、藤井誠暢という4人がドライブ。ユーズドタイヤでまずアタックし、続いてニュータイヤに交換。その前者が使用したニューを、次のドライバーがユーズドとして使用した。

 1年間DENSO SARD SC430で戦い、GT500の経験を持つ井口は、マシンには問題はなくとも、実はブリヂストンタイヤは初めての体験。「もう少しいけると思っていたので少し残念。ブリヂストンでは初のアタックで、タイヤの特性の違いは大きかったです」と井口。

 続いてドライブしたのは、フォーミュラ・ニッポンで1年戦ったカルダレッリ。「ハコのレーシングカーはほぼ初めて。重さに苦労したけど、タイムを上げる余地はあるよ。手応えはすごくあった」とGT500の感想を語る。

 カルダレッリに続いてドライブしたのは、日本でのレース復帰を目指すライアン。「ユーズドでは速かったけど、ニュータイヤでは1コーナーでタイヤをロックさせてしまった。スーパーGTに戻りたいと思っているので、今はその活動をしているんだ」と言う。チャンピオン経験もあり、GT500では豊富な経験を持つだけに、ユーズドでも最も速かったのがライアンだったようだ。

 最後にドライブしたのは、GT300クラスで活躍してきた藤井。「(トヨタの)育成ドライバーでもない自分がこういうチャンスをもらえて嬉しく思います。予想以上にタイムが出たので、がぜんGT500に乗りたい気持ちが強くなりました」とドライブ後感想を語っている。

 12月29日に発売される予定のオートスポーツNo.1322号では、このオーディションを中心としたレクサス勢の移籍情報、またニッサン、ホンダ陣営、さらにGT300クラス、フォーミュラ・ニッポン、WECなど、『主要カテゴリー横断 2012モータースポーツ大予測』を掲載している。2012年に向け、スーパーGTの大きなオフの動きを知ることができるはずだ。

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