2012SUPER GT SERIES ROUND4
SUGO GT 300KM RACE
2012スーパーGT シリーズ第4戦(スポーツランドSUGO・宮城県)
距離:3.704256km×81周(300.044736km)
予選:7月28日(土)晴れ・観衆:9,500人(主催者発表)
決勝:7月29日(日)晴れ・観衆:27,500人(主催者発表)

山下潤一郎/松田秀士組(JLOC)
エンジントラブルを乗り越えて次戦へ

 山下潤一郎(やました じゅんいちろう/42歳)と松田秀士(まつだ ひでし/57歳)のジェントルマンドライバーふたりは、国内最高峰のGT カーレース「SUPER GT」のGT300クラスに、2012年シーズンより#86 VerityBOMEX ランボRG3⾞両(GALLARDO RG3)で参戦しています。

 今季は第2戦(富士スピードウェイ・静岡県)の14位が最高位で、第3戦(セパン・マレーシア)ではエンジントラブルでほとんど走行できませんでした。7月28-29日にスポーツランドSUGO で開催されたシリーズ第4戦でも、エンジントラブルが再発して予選に出走できず、決勝では最後尾からのスタート。それでも山下/松田のベテランふたりは粘り強い走りで15位完走を果たしました。

■7月28日:公式練習〜予選
公式練習/23番手 1分26秒002(松田秀士)
予選 /エンジントラブルのため出走せず
 公式練習では松田がまずはステアリングを握り、マシンのセットアップと今後のセッションでのタイヤ選択を判断するために走行しました。次に山下がステアリングを握ってマシンとコースの習熟に努めたものの、第3戦に続いて再びエンジントラブルが発生。チームは予選への出走を断念するとともに、スペアエンジンを手配して翌日のフリー走行と決勝に備えました。

■7月29日:フリー走行〜決勝
フリー走行/23番手 1分25秒781(松田秀士)
決勝/15位 72周・1時間48分38秒030
 山下/松田組は日曜日朝のフリー走行で#86Verity BOMEX ランボRG3に載せたスペアエンジンの確認を⾏うとともに、決勝に向けたマシンセットアップに努めました。予選に臨めなかったため決勝のスターティンググリッドは23番手と最後尾でしたが、ひとつでも順位を上げての完走が今大会最優先のミッションです。スタートではGT500クラスのマシンが第1コーナーで多重衝突事故を起こしましたが、スタートドライバーの山下は無事に通過。スポーツランドSUGO はコース幅が狭く抜きにくいことで知られていますが、山下は軽快な走りと上位陣の脱落により19周目終了時点で17番手まで順位を上げました。33周終了時点で山下からステアリングを受け継いだ松田も、性能で遥かに勝るGT500クラスのマシンの後ろからの追い抜きにうまく対処し、タイムロスを最小限に留める渋い走りを⾒せます。こうしてふたりのジェントルマンドライバーは、酷暑のレースを走り抜き15位となりました。成績には決して満⾜していませんが、次戦の鈴⿅1000km に向けて周回を重ねてデータ収集をできた点においては、貴重な完走だったと言えるでしょう。

■山下潤一郎のコメント
「松田さんからステアリングを受け継いだ練習走行では、走り始めからエンジンの上が伸びないと思っていました。慣熟走行を終えて少しペースを上げたらエンジンの⾳が低くなったので、ペースを落として各部を計器でチェックしていたら油圧の低下がありました。チームの指示でそのまま走り続けましたが、エンンジンの⾳がさらに低くなったので走行を⽌めました。決勝ではスタートを担当し、最後尾からでも前に食らいついて1台でも2台でも抜くつもりでした。コースの前半ではほかのクルマにも負けていませんが、コースに終盤で少しずつ離され、それを最後まで挽回できない展開に終始しました。GT500やGT300のトップグループが背後から迫ってくると譲る必要があるので、そこでラップタイムを落としすぎたのは反省材料です。レースそのものは各所で事故が発⽣する展開になりましたが、そうした中で松田さんにクルマを渡せたのは収穫でした。完走したことで、次の鈴⿅1000km について自信が持てました」

■松田秀士のコメント
「2種類のタイヤのどちらを使うか、練習走行では早めの段階で⾒極めました。クルマ自体はそれなりに走れていたのに1分27秒台のタイムだったので、攻めていないにしてもトップとの約4秒差は大きいと思い、コーナリングでクルマの姿勢を安定させたり、タイヤの接地感やハンドリングを良くするセットアップを施しました。また、ここまで山下さんが走る時間が少なかったので、早めにステアリングを託しました。その考えは決勝でも同じで、とにかく走り込んでもらうためにまずは山下さんにスタートを任せました。交換したエンジンは気になる部分もありましたが、クルマのハンドリングは悪くありませんでした。完走して、次の鈴⿅1000km に向けた課題も⾒つかりました。とにかく室内が暑い(苦笑)。体⼒的に問題なくても、⻑距離走ることを考えると改良した⽅が良いと感じました。ほかにも今回完走して得たものは多かったので、次の鈴⿅1000km を楽しみにしてください」

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