2011年F1には107パーセントルールが導入されることが決定したが、フェラーリのフェルナンド・アロンソは、今年の新規チームは来年には大きく前進しているはずで、この規則に引っかかって決勝に出られなくなることはないだろうとの考えを示した。

 来年はQ1で最速のタイムから107パーセント以内の予選タイムをマークできなかったドライバーは決勝に参加できないという規則が設けられることになった。新規チームにとっては厳しいルールだが、アロンソは来年には彼らは上のチームとの差を縮めてくるだろうと述べた。
「来年の107パーセントルールだけど……来年は今年ほど大きな差はないと思うんだ」とアロンソはヨーロッパGPの木曜記者会見で語っている。
「3つの新規チームは今年かなり出遅れたけれど、来年はもっと準備を整えてくるだろうし、ギャップは少なくなっていると思うよ」

 前戦カナダGPではスローカーに引っかかったことでタイムをロスし、優勝のチャンスを失ったとレース後にアロンソは述べており、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロはもっと辛らつな言葉でバックマーカーたちを非難した。
 バレンシアでのヨーロッパGPに向け、バックマーカーについて、FIAのレースディレクター、チャーリー・ホワイティングに意見するつもりかと聞かれたアロンソは、過ぎたことであり問題にする気はないと答えた。

「カナダでの周回遅れの問題について、今となってはできることは何もない」とアロンソ。
「あのレースではもっといい結果を出せるチャンスを失ったと僕らは今も思っている。でも、19戦を戦い、1年を終えた時にはすべてバランスが取れるようになっているんじゃないかな。ああいうことは時には僕らに起こり、時には他のチームに起こるという具合に」
「優勝争いをしていた時にこういうことが僕らに起こったわけだけど、別のレースでも何かしら問題はあったんだ。明日のブリーフィングでは何も言うことはない。ああいうマシンと走ることは、レースの中でも楽な部分ではないけれど、それは誰でも同じだから、次はもっとうまくやる必要がある」

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