FIAは、2016年にスタートするアメリカF4選手権のシャシーとエンジンを公開した。
来年、アメリカ東海岸を舞台に行われる同選手権は、アメリカのクロフォード・コンポジット社が製造したワンメイクシャシーに、HPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)製の2.0リッターエンジン(158bhp)を搭載するマシンを使用。SCCA(Sports Car Club of America)プロレーシングがシリーズを運営する。
このアメリカF4は、すでに日本や中国、オーストラリア、ドイツ、イタリア、イギリス、北ヨーロッパで開催されているFIA F4選手権のラインナップに新たに加わることになった。
FIAシングルシーター委員会のボス、ステファノ・ドメニカリは、次のように語っている。
「F4が世界中で発展していくなか、アメリカでの開催は当然の成り行きだった」
「F4はカート以後のステップアップにおける第一歩となる。我々は、この国の才能ある若手に他の地域のドライバーたちと同じチャンスを与えたかった」
SCCAのボス、ロバート・クラークは、アメリカF4がアメリカベースのシャシーを使用することが重要であると説明している。
「コストは問題だが、マシンを輸入する費用がないため輸送に関する問題は避けられる」とクラーク。
「それに、コースサイドのサポートに関する問題も簡素化する」
2016年のアメリカF4は、東海岸をベースに5戦15レースで開催されるが、2017年には7戦、2018年には8戦と徐々にラウンド数も拡大予定。また、西海岸への進出も視野に、将来は東西で独立した選手権の展開も考えている。
クラークは個人的な意見として、アメリカF4がインディーへのステップアップカテゴリーになると考えているが、同じステップアップカテゴリーのひとつであるUSフォーミュラ2000のライバルになることはないと強く主張している。