全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦富士は55周の決勝レースが行われ、荒天の波乱のレースの中、ロイック・デュバル(NAKAJIMA)が今季2勝目を飾った。2位は大嶋和也(PETRONAS TOM'S)、3位はリチャード・ライアン(DOCOMO DANDELION)となった。

 直前に行われたF3の決勝レースの頃から富士スピードウェイ上空は雨が強くなり、レースはセーフティカースタートが決定。かなり水の量が多い中、3周に渡ってセーフティカーが先導し、3周目からレースがスタートすることとなった。

 迎えたスタートでは、2番手スタートの石浦宏明(Team LeMans)がオーバーテイクシステムを作動させるも、ロイック・デュバル(NAKAJIMA)がトップを堅持し1コーナーへ。その後方では、塚越広大(HFDP)が抜群のダッシュで松田次生(LAWSON IMPUL)をコカコーラコーナーでパス。4番手に浮上した。

 序盤を盛り上げたのは、雨を得意とするアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)。チームメイトの大嶋和也(PETRONAS TOM'S)をパスし7番手に上がると、土曜日から絶好調だった小暮卓史(NAKAJIMA)をもパスし6番手に浮上。さらに、10周目の1コーナーでコースオフした塚越を松田、ロッテラーがパス、松田が4番手、ロッテラー5番手、塚越6番手と変わる。

 トップのデュバルはクリアな視界を活かし、2番手石浦との差を広げ続ける。一方で、開幕戦のウイナー、ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)はエンジン音に異常が。登りのセクションでまったく伸びず、トレルイエはそのままピットへ。さらに、それと時を同じくして王者松田もスローダウン! なんとLAWSON IMPULは2台とも姿を消してしまった。

 追い上げを続けるロッテラーは、26周目に3番手の平手をパス。ここで上位陣はやや順位が固定されるが、34周目に伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)がスピン、コース上にストップしてしまったため、セーフティカーが導入される。その瞬間、デュバルが最終コーナーでコースアウトするが、すぐにコースに戻り、そのままピットに入った。

 上位陣はデュバルに続くように、相次いでピットに向かうが、セーフティカーは何度か順位の整理を行ったため、コース上の順位が混乱。ロッテラーがピットに入り、給油したタイミングでピットクローズとなってしまったため、これでロッテラーは最後尾に落ちることとなってしまった。

 38周目にリスタートが切られるが、トップのデュバルはここでもトップをキープ。ピットインを行わなかった大嶋が2番手、ライアンが3番手に続くことに。

 結局そのままの順位でチェッカー。デュバルが第2戦鈴鹿に続き、今季2勝目を飾った。2位は大嶋で初表彰台。3位はライアンで、今季初表彰台となった。

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