セーフティカーからのリスタートは計3回。雨、そして新スペックのウエットタイヤの実戦初投入など、難しいコンディションとなったスポーツランドSUGOでのスーパーフォーミュラ第8戦で、悲願のSF初優勝を飾った岩佐歩夢(TEAM MUGEN)。2024年の参戦開始以降、これまで何度も勝利に手をかけながらも逃してきたが、ようやく女神は彼に微笑んだ。
今回、来場してホンダ陣営のレースを見守った佐藤琢磨HRCエグゼクティブ・アドバイザーも、レース後には破顔一笑。琢磨アドバイザーは2019年にホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS鈴鹿/旧SRS)のプリンシパルに就いたが、岩佐はそこで最初に送り出した卒業生にあたる。スクール時代、その後の欧州での活動、そして日本でのスーパーフォーミュラ挑戦と、成長を見つめてきた琢磨アドバイザーにとっても、待ち侘びた1勝だった。
