サッシャ・フェネストラズがSUGOで躍進!
予選2番手から、雨の決勝で2位表彰台を獲得
坪井翔も粘り強い走りで4位入賞を果たす
2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権Round8が8月9日(土)・10日(日)にスポーツランドSUGOで行われた。1レース制で行われた今回は、同地で優勝経験のあるサッシャ・フェネストラズが躍進。予選2番手を獲得し、雨の中で行われた決勝レースでは冷静な走りで順位を守り、今季初の2位表彰台を手にした。坪井翔も4番グリッドから一時は表彰台圏内を走る活躍をみせ、最終的に4位でフィニッシュ。ランキング首位の座を守った。
予選 天候:晴れ/気温:31℃/路面温度:49℃
例年とは異なり、8月開催となった東北大会。舞台となるスポーツランドSUGOは、全面的に舗装が新しくなるなど細かな変更点もあった。今回は土曜日に予選、日曜日に決勝を行う1レース制フォーマットが導入された。9日(土)は、朝から気温30℃を超える暑さとなったなか、フリー走行の序盤から2台ともに好タイムを記録し、坪井が3番手、フェネストラズが4番手につけた。
なかでもフェネストラズはこれまで、予選のペースが課題だと語っていたが、今回はそれを改善。午後の予選でも力強い走りを披露し、Q1Aグループでトップ通過を果たすと、Q2でも接戦のなかでライバルに競り勝ち2番グリッドを獲得。今シーズン最上位の予選結果となった。
一方の坪井は、予選のコンディションとマシンのセッティングがうまく噛み合わず、Q1では苦戦する場面も見られたが、Q2ではしっかりと修正して4番手タイムを記録。2台揃って表彰台を狙える好位置から決勝レースに臨む。
決勝 天候:雨時々曇り/気温:26℃/路面温度:28℃
朝から雨模様となった決勝日。今年から新しいスペックのウエットタイヤが導入され、朝のフリー走行では各車がタイヤのパフォーマンスを確認し、午後の決勝レースに臨んだ。雨量はそこまで多くないものの、路面に溜まった水の量が比較的多いため、セーフティカーの先導のもとスタートし、6周目から追い越し可能となった。
レースが進むにつれて小雨になり、路面の水の量が減っていくなか、フェネストラズはタイヤをセーブしながら、トップを攻略するべく隙をうかがった。常に1秒前後の接近戦を繰り広げたが、トップにはわずかに届かず2位フィニッシュ。今シーズンの最上位を獲得するとともに、嬉しい今季初表彰台となった。
4番手スタートの坪井は、序盤に3番手に上がるも、その後のペースでライバルより優位な状況に立つことができなかった。なんとか表彰台圏内を守るべくライバルの猛追を防いでいたが、残り2周でポジションを落とし4位でレースを終えた。
ドライバー 坪井翔
「予選Q1ではコンディションの読みが外れて、あわやQ1落ちという状況でしたが、なんとか6番手で通過し、4番手スタートを獲得できたのは良かったです。決勝では微調整を加えましたが、タイヤが苦しくなりそうだったので、前を追いかけるよりは後ろを意識して、相手が近づいてきたらペースを上げるかたちで順位を守りました。しかし、終盤はタイヤの状態が厳しかったので、いつ抜かれてもおかしくない状況でした」
ドライバー サッシャ・フェネストラズ
「今年は難しいシーズンを過ごしていたので、2位を獲得することができてすごく嬉しいです。セーフティカー解除後の1周目が最大のチャンスだと思って攻めていきましたが、トップに届かず、最終ラップも頑張りましたが届きませんでした。もちろん、勝ちたかったですけど、チームとしては2位を獲得できたことはすごくポジティブですし、37号車はしばらく苦戦していたので、今回の結果によってモチベーションも上がりました」
監督 舘信秀
「今回はサッシャの37号車が2位に入ってくれたのが本当に嬉しい。今年は前半戦で苦しいところがあったので、これを機に次戦以降も勢いをつけていければと思います。坪井の4位も悪くない結果ですし、ランキング首位も死守できたという点では良かったです。次は彼が得意とする富士スピードウェイでのレースなので、また勝ちに行きたいと思います。2台揃って好結果だったので、チームランキングでもライバルに近づくことができました。チャンピオンを目指して、引き続き頑張っていきます。次戦もたくさんの応援をよろしくお願いいたします」


