2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権第9・10戦富士
雨中の第9戦でサッシャ・フェネストラズが優勝
第10戦は濃霧によりキャンセルに
スーパーフォーミュラの第9戦、第10戦が富士スピードウェイで行われ、雨天で途中終了となった第9戦はサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)が勝利を挙げ、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が2位。第10戦は濃霧のため決勝はキャンセルとなりました。
2025年10月10日(金)から12日(日)にかけて、静岡県・富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ選手権の第9戦と第10戦が開催されました。
日本列島に接近してきた台風の影響もあり、11日(土)は雨、12日も濃い霧に見舞われましたが、富士スピードウェイには3日間を通して多くのレースファンが集結しました。
【第9戦予選】
11日(土)、10時10分より、気温は17度、路面温度20度のコンディション、ウエット宣言のもとノックアウト方式予選が行われました。
Q1は2グループに分けて10分ずつのアタックが行われ、A組では阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が2番手。フェネストラズが3番手、ザック・オサリバン(KONDO RACING)が5番手でQ2へ進出。
B組では、坪井がトップタイムをマーク。山下健太(KONDO RACING)が3番手、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が最後に6番手に飛びこんでQ2進出を決めました。
7分間のQ2では、終盤各車がアタックに入りタイムを上げていくなか、残り45秒というところでクラッシュ車両が発生し、予選は赤旗にて終了。フェネストラズが、自身初のポールポジションを獲得。2番手に坪井が入り、TOM’S 勢が最前列グリッドを独占することとなりました。
【第9戦決勝】
予選の後も天候は回復せず、15時からの決勝レースも気温17度、路面温度19度の雨模様のなか、ハロウィン仕様のカラーリングをまとったセーフティカー(SC)に先導されるかたちでレースが開始されました。
SC走行中に雨脚が強まったこともあり、6周を終えたところで赤旗中断に。30分ほどの中断の後に、SC先導により走行が再開されましたが、路面コンディションが回復しないだけでなく、霧で視界も悪くなり、14周を終えたところで2度目の赤旗に。その後レースは再開されず、その時点で終了となることが発表されました。
この結果、ポールポジションからスタートしたフェネストラズが自身キャリア2度目となる優勝を飾りました。さらに、坪井が2位で続き、TOM’Sはチームとして10年ぶりのワン・ツー・フィニッシュとなりました。
なお、周回数が75%に達していないため、選手権ポイントは通常の半分となります。
VANTELIN TEAM TOM’S 37号車 ドライバー サッシャ・フェネストラズ
「雨で本来のレースができず複雑な気持ちもあります。とはいえ、これもレースです。ときには運も必要ですし、今朝の予選でチームメイトと一緒に良いパフォーマンスを出せたことがこの結果に繋がりました」
「そしてTOM’Sとして10年ぶりのワン・ツーを達成できたことは本当にうれしいですし、チームのチャンピオンシップにとっても大きな結果です。ここまで全体的にとても良い週末になっています」
「明日は恐らく雨は降らないと思うので、普通のレースができることを願っています。雨のなかで待ち続けてくれたファンの皆様にも感謝します。応援ありがとうございました」
VANTELIN TEAM TOM’S 1号車 ドライバー 坪井翔:
「今日の決勝は中断という形で終わってしまいました。ちょっとすっきりしないレースで残念だったんですけれども、結果的にはTOM’Sのワン・ツーで予選も決勝も終えることができ、僕としても2位でハーフポイントとはいえ、ランキングを考えると2位と3位に対して大きくポイントを引き離すことができたのは良かったと思います」
「明日は恐らくドライでレースができると思いますし、今日2位で悔しい思いもしているので、明日はしっかり勝って、大量リードを広げた状態で鈴鹿に挑めるように頑張りたいと思います。明日も応援よろしくお願いします」
