第9戦 富士スピードウェイ

2025年10月11日(土)
予選・決勝
天候:雨 路面:ウエット

#38 阪口 晴南
予選 9番手 決勝:9位
#39 大湯 都史樹
予選 6番手 決勝:6位

 2025年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は、第8戦から約2ヶ月のインターバルで、第9戦・第10戦を迎えた。舞台は第6戦・第7戦同様、富士スピードウェイだ。
 SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGINGは、曇り空のもと10月10日(金)に行われた2回の専有走行に臨み、ニュータイヤを投入し予選アタックシミュレーションを行った専有走行2回目では、阪口晴南が5番手、大湯都史樹が6番手と好位置につけた。ただ上位は僅差で、わずかな差が大きな順位の違いに繋がってくる。チームは10月11日(土)の予選に向け、調整を続けていった。

QUALIFY 公式予選
10月11日(土) 10:10~10:51 天候:雨 路面:ウエット
ベストタイム #38 阪口晴南 1分32秒182/#39 大湯都史樹 1分33秒296

 迎えた10月11日(土)の第9戦だが、この日の富士スピードウェイは朝から雨模様。午前10時10分から始まったQ1のA組は、細かい雨粒が降り続きコース上の水量はさほど多くはないものの、ウエットとなった。

 気温17度/路面温度20度というコンディションで始まった予選だが、まずA組に出走したのは阪口。前日好フィーリングを得ていたものの、僅差のなかでさらなるセットアップ向上に取り組んでいた。

 この前日からの好フィーリングがウエットコンディションの中でも活きた。「ぶっつけ本番のウエットでの予選でしたが、Q1のパフォーマンスは高かったです」と阪口はアタックを行い、5周目には1分32秒182を記録。最終的に逆転を許しトップではなかったものの、2番手でQ1を突破してみせた。

 続くB組に出走したのは、「自分たちなりに良いところは見つけられてきている」と手ごたえを得て専有走行を終えていた大湯。少しずつ雨量が増える難しいコンディションのなか、大湯はチェッカーラップで1分33秒296を記録。6番手にすべりこみ、SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGINGは2台がQ2進出を果たした。

 続くQ2もウエットコンディションのまま行われ、やや水量が増えた状態でのアタックとなったが、多くの車両がタイヤをウォームアップさせ、いざアタックに入ろうかというタイミングで#15 岩佐歩夢が100Rでクラッシュしてしまい、赤旗中断となってしまった。その後セッションは再開されることはなく、その時点でのベストタイムが採用された。

 阪口はピット位置の関係から満足にアタックすることができておらず9番手。それでもなんとかタイムが出せていた大湯は6番手という位置から決勝レースを戦うことになった。

SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING 2025スーパーフォーミュラ第9戦富士 レースレポート
大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING) 2025スーパーフォーミュラ第9戦富士

RACE 決勝レース
10月11日(土) 14:59~16:04 天候:雨 路面:ウエット
ベストタイム #38 阪口晴南 2分40秒399(9L)/#39 大湯都史樹 2分43秒193(9L)

 公式予選の後も、10月11日(土)の富士スピードウェイは細かい粒の雨が降り続いており、午後3時から迎えた決勝レースは変わらずウエットコンディションとなった。

 スタート前のレコノサンスラップ時には粒が小さかった雨だが、決勝開始を前に雨粒が大きくなり、レースはセーフティカー先導のもとスタートが切られることになった。

 ただ、各車がウィービングを繰り返しながらレース開始に向けて備えていくものの、巻き上がる水しぶきで視界が改善していかない。

 セーフティカーは6周目に入った時点で、コンディションが回復しないことから、レースは一時赤旗中断となってしまい、全車がメインストレートで停止することになった。

 その後、一時雨が弱くなったことから、午後3時48分にふたたびセーフティカーランが再開されることになったが、雨が再度降り出し、視界が改善しない。午後3時スタートと遅めだったこともあり、視界は悪くなる一方。次第に霧も出はじめることになってしまった。

 セーフティカーが13周目に入った時点で2回目の赤旗が出され、レースは14周終了時点でそのまま再開せず終了となってしまった。

 レースはこの時点でハーフポイントながら成立しており、SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGINGの2台はグリッドどおり大湯が6位、阪口が9位と2台そろってポイントを獲得し第9戦を終えた。

COMMENTS
ドライバー/監督コメント

#38 阪口晴南 SENA SAKAGUCHI

「公式予選ではQ1からパフォーマンスが高く、クルマも乗りやすかったです。危なげなくQ1を突破できましたが、Q2が7分間しかなく難しくなるかと思っていたのですが、ピット位置の関係もありなかなか良いタイミングでアタックもできず、赤旗の影響も受けてしまうことになりました」

「あの周は前走車がアタックを止めたので僕もアタックしなかったのですが、それがなければ良いタイムが出ていたと思います。本来、最終周に賭けるのが定石なので悔やんでも仕方ないですが、今日は決勝レースも含めて、本来の自分たちのパフォーマンスで帰ってくることができませんでした。ただベースの速さ自体がしっかりできている証拠になったと思っています」

#39 大湯都史樹 TOSHIKI OYU

「ウエットの予選になりましたが、自分の中ではまとめられたと思います。ただ前にクルマがいたので、ダウンフォースが抜けたり視界が悪かったりで、もう少しタイムを上げられた要素もあったかもしれません。なんとかタイム自体は出せたので良かったですが、パフォーマンスはそこまで高くなかった印象がありますね。Q1からQ2への組み立ても良くありませんでした」

「決勝ではそのあたりを見直し、納得がいくパフォーマンスにはなったので自分としても期待はしていたのですが、あいにくの天候になってしまいました。安全に走れない状況になってしまったのは残念です。明日はドライになると思うのですが、悪くないと思うので上位に食い込みたいですね」

立川祐路 監督 YUJI TACHIKAWA

「あいにくのウエットでのぶっつけ本番と、かなり難しい公式予選でしたが、2台ともにQ2に進出してくれたのは良かったです。Q2ではピット位置が悪く、クリアラップを取るタイミングをうかがう間に赤旗になってしまったので残念でした。ただピット位置は前年のランキング順なので、今後良い位置につけられるよう頑張るしかないですね」

「決勝レースについても雨量はそれほどでもなかったにしろ、とにかく視界が悪く、二度の赤旗中断で終了と残念なものとなりました。ウエットの調子が良さそうだったので、レースができなかったのは悔しいですが、仕方がないです。明日も第10戦があるので頑張りたいと思います。ぜひ応援よろしくお願いします」

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