予選レポート
2025／10／11　Rd-9 FUJI SPEEDWAY
天候：雨　気温：16℃　出走台数：22台

　前戦スポーツランドSUGOから約2カ月のインターバル。この間、チームとドライバーは、シーズン中盤で感じていたマシンバランスの不調に対してデータ解析を続け、様々な対策を施し後半戦に向けて準備を進めてきた。

　今季3勝をあげている太田選手はドライバーランキング3位、2勝の牧野選手は4位と、残り4戦で十分にシリーズタイトルを狙えるポジションで臨む重要な2連戦富士スピードウェイは、台風の影響で雨天、気温20度以下と肌寒い天候の中予選の時を迎える。

　第1予選A組の牧野選手は、昨日のフリー走行で首位タイムを記録したベースセットアップをウエット仕様にしてセッション開始とともにコースイン。慎重にタイヤをウォームアップしアタックラップへ。途中クールダウンを入れ最後のアタックで4番手タイムを記録し第2予選に進む。

　B組太田選手がコースインするころには、やや雨量が増え始める。第1セクターでトップに肉迫するも、第2セクターでタイムロスし4番手で第2予選へ。続く第2予選、第1予選のフィーリングを基に、両選手ともセットアップに変更を施す。

　2周回のウォームアップを挟んでアタックを開始した両選手。特に牧野選手はベストタイムを記録する渾身のアタックだったが、第2セクターを過ぎたタイミングで岩佐選手がコースアウト。そのまま赤旗中断となってしまう。全車ピットインし予選再開を待ったが、そのまま予選終了が告げられ、不完全燃焼な予選となってしまった。

＃5：牧野任祐選手　予選4番手（第1予選A組4番手、第2予選4番手）
「菅生とのインターバル中にチームとともにいろいろと対策してきたことが功を奏し、昨日のフリー走行からは本来のパフォーマンスを取り戻せたと感じています」

「第1予選では少しバランス修正しなければならないところがあり、その部分を修正して臨んだ第2予選は、フィーリングよくアタックに臨めました。赤旗中断からそのまま中止となったことで力を出し切れずに終わってしまったのは残念です。午後の決勝で取り戻したいと思います」

＃6：太田格之進選手　予選7番手（第1予選B組4番手、第2予選7番手）
「雨の富士スピードウェイでの予選は初めてなので、予選については若干の不安もありました。思うようにまとめ切れず、セッティングもドライビングもトップには届きませんでした」

「途中中止になった予選でしたが、予選を通して見えた部分もあるので、午後の決勝に生かして挽回したいです」

決勝レポート
2025／10／11　Rd-9 FUJISPEED WAY
天候：雨　気温：16℃　出走台数：22台

　シリーズ争いも佳境に入る終盤4大会。ランキング3位太田選手と4位につける牧野選手にとって、シリーズ争いに留まるための正念場となる第9戦富士スピードウェイは、午前に行われた予選同様、ウエットコンディションでスタートの時を待つ。

　気温16度、路面温度19度、雨は1㎜と多くはなかったが、スタートはセーフティカー先導によるスタートとなった。

　セーフティカー先導の下、各車隊列を整えながらタイヤのウォームアップを行うが、先行車によるウォータースクリーンで全く前が見えない状態が続きセーフティカーランが6周目に入った時点で、レースは一度赤旗中断となる。

　やや雨が収まった15時48分にふたたびセーフティカー先導の下レースがスタート。雨は強弱を繰り返しまた、霧も出始め、コンディションが改善しないことから、14周目にふたたび赤旗提示。そのままレースは終了となった。

＃5：牧野任祐選手　4位
「荒天のためセーフティカー先導の走行のみでキャンセルになってしまいました。レースはしたかったですが、コンディション的にかなりリスクをとる必要がある状況でした。荒天の中お越しいただいたファンの皆さんには残念だったと思いますが、その分明日のレースを盛り上げたいと思います」

＃6：太田格之進選手　7位
「あまりにもコンディションが悪く、レースすることなくキャンセルになってしまったのは残念です。チャンピオンシップを考えても、トップとの差が開いてしまいましたが、明日を含め残り3戦に集中してタイトルを目指します」