2024年に続き2年連続で2025チームチャンピオン獲得したDOCOMO TEAM DANDELION RACING。その2025シーズン最終戦鈴鹿から僅か2週間あまり。2026年シーズンに向けた戦いは、鈴鹿合同テスト/ルーキードライバーテストからすでに始まっている。
このテストから、カーボンニュートラルE10低炭素ガソリンが使用され、新たなエンジンコントロールユニット(以下ECU)も採用されている。
テスト1日目、午前中の走行ではECUのセットアップに時間を要し、セッション残り20分でようやくテストを開始。それでも午前の走行を牧野選手2番手、太田選手3番手タイムで終えた。午後のセッションでは、午前中のECUに起因する原因か、牧野選手のギヤボックスにトラブルが発生してしまい、またもや走行できない状態に。太田選手は順調にテストメニューを進めるものの、チームとして貴重な時間をロスしてしまった。
テスト2日目、初日のロスを取り戻すべく、ジオメトリーテスト、ダンパーセットアップ、空力関連のテストなど、両ドライバーとも多くのメニューに積極的に取り組んだ。スピンやクラッシュによる赤旗中断も数回あったが、チームはテストメニューを順調に消化。セッション残り10分には、各陣営本番さながらのアタックシミュレーションを繰り広げ、牧野選手は2位タイムをマーク。太田選手も5位タイムを記録し、昨年に引き続き好調さをアピール。2日間の総合順位 牧野選手4位、太田選手7位で2025年最後の公式テストを締めくくった。
#5:牧野任祐選手
テスト1日目4位、テスト2日目2位、総合4位
「テスト初日はECUやギヤボックスのトラブルが続いて貴重な時間を失ってしまいました。2日目はテストメニューを予定どおり進めることができ、昨年の反省点もふまえて多くを理解することができました。スーパーフォーミュラのようなハイレベルになると、革新的に良くなるということはなかなかないのですが、そのなかでもデータを積み重ねて総合的によりレベルアップするために有意義なテストになりました」
#6:太田格之進選手
テスト1日目7位、テスト2日目5位、総合7位
「初日にトラブルはありましたが、2日間さまざまなテストメニューを常に高いレベルで順調に進めることができました。来シーズン前半の開催スケジュールはこれまでと変わりますから、気候的な部分も意識して進めました。来季に向けて自信を持って臨めるよう、オフシーズンもチームとともにこれまでの経験とデータを再検証します」



