■予選レポート
2025年5月18日 Rd.5オートポリス
天候:曇り 気温:16℃ 出走台数:22台
早くも梅雨入り宣言された九州南部地方、昨日土曜日に行われる予定だったフリー走行と予選は暴風雨と視界不良のため全ての走行がキャンセルされた。
結果、予選セッションは決勝日18 日の午前中に行なわれ、午後に決勝を行うワンデーレースとして開催された。
時折霧と小雨を感じる中行われた予選は、40分間の計時予選として行われる。牧野選手はユーズドタイヤでチェックランを行い、車両バランス修正のためセットアップ変更を施す。太田選手もユーズドタイヤでチェックラン。その時点での首位タイムを記録し好感触。
2台ともにニュータイヤに交換し2度目のアタックへ向かう。牧野選手は慎重にタイヤを温めアタックを開始するが、ベストタイムを更新できず13番手。太田選手は第1 セクターでベストタイムを更新するも7番手。太田選手は、赤旗リスクやタイヤの温まりなどさまざまな状況を見越し、少し早めのセッション終了5分前にコースへ、牧野選手も4分30秒を切ったところで3セット目のアタックに向かう。
両ドライバーは1周のウォームアップラップを挟んでアタックラップに入っていたが、チェッカー直前に最終コーナーでコースアウト車両により黄旗が提示され、さらに1コーナーでもコースオフ車両による車体パーツがコース上に脱落したため、タイムアップできないまま、牧野選手13位、太田選手8位で予選セッションは終了した。
#5 牧野任祐選手 予選13番手
「ワンデー開催となり、ぶっつけ本番での予選となってしまいました。開幕からの2 大会とは違い、想像以上に厳しい結果になってしまいました。アタックできなかったこともありますが、アタックが出来ていたとしても、トップを争えるポテンシャルは無かったと感じます。午後の決勝でリカバーします」
#6 太田格之進選手 予選8番手
「走り始めから良い感触で進める事が出来ていました。最終アタックでは、タイヤの温まりと赤旗リスクを考えて早めにコースインしましたが、そのプランもよかったです。トップに近いタイムは出せていると感じながらのアタックでしたが、最終コーナーでイエローフラッグが提示されていたのでアタックを止めざるを得ませんでした」
■決勝レポート
2025年5月18日 Rd.5オートポリス
天候:曇り 気温:16℃ 出走台数:22台
午前中に行われた予選に続いて開催された第5戦決勝。決勝前のフリー走行では小雨も感じられ、強く冷たい北風のなかスタートを迎えた。13番グリッドスタートの牧野選手は素晴らしいスタートを決め、4台をパスし9番手でオープニングラップを周回。翌周には8番手までポジションを上げる。
一方、8番グリッドスタートの太田選手は、スタート時ホイルスピンが多かった影響か、アンチストールモードに入ってしまい18番手まで順位を落としてしまう。今大会は、ピットウインドウ設定無のため、1周目からタイヤ交換の義務を消化することが出来るレースフォーマット。牧野選手とチームは、3周目にピットインし、ピットイン組の首位でレース後半へ向けてアタックモードで好ラップを連発する。
後方から追い上げる太田選手は、集団の中で自分のペースで走行できず、12周目にピットイン。
上位グループがピット作業を済ませた直後の20周目、グラベルストップ車両発生のためセーフティーカーが導入された。この時点で牧野選手は4番手、太田選手は16番手。
25周目にリスタートが切られ、牧野選手はフレッシュタイヤのステイアウト組に攻略を許すも、粘りのレースで6位入賞。太田選手は13位でレースを終えた。
#5 牧野任祐選手 6位
「スタートが決まり、その後のペースもよかったので、リスクを取って早目のピットインをしました。レース後半はタイヤパフォーマンスも落ちてくる中で厳しいレースになりました。後半セーフティーカーが導入されたこともありましたが、それがなくても順位は変わらなかったかなと思います」
「ポイント獲得でき、予選順位を考えればダメージを最小限にとどめることは出来たと思います。検証を進めなければいけない課題もわかりましたから、6月の富士テストで取り組みたいと思います」
#6 太田格之進選手 13位
「スタート時のホイールスピンの関係か、アンチストールが介入してしまい大きく順位を落とすことになってしまいました。前車の乱流と抜きづらいコースレイアウトもあり、集団の中でのペースアップが難しかったです」
「今回オートポリスにおいては、私たちの戦闘力はあまりなく、課題と改善点を残すレースになりました。チームとしっかりとデータを整理してシーズン後半戦に臨みます」