第10戦決勝レポート

2025/11/23 Rd-10鈴鹿サーキット
天候:晴れ 気温:14℃ 出走台数:22台

 第6大会富士スピードウェイで濃霧により中止となってしまった第10戦だったが、JAFグランプリ鈴鹿において振替開催が行われることになった。

 このため、1大会3レースが行われることとなり、第10戦決勝レースは、タイヤ交換義務付けなし、19周のスプリントレースとして開催される。

 前戦富士の予選ポジションのまま、牧野選手はポールポジションから、太田選手は3グリッドから、23日(日)午前快晴の下スタートを迎えた。

 ポールスタートの牧野選手は抜群の蹴り出しでフラガ選手を抑えるが、ラインをアウトに振ったフラガ選手に先行を許すかたちで2番手に。太田選手はポジションキープの3番手でオープニングラップを周回。

 フラガ選手と牧野選手の2台は頭抜けたタイムでレースをリード、牧野選手はオーバーテイクシステムを駆使しながらフラガ選手を攻略しようとするがフラガ選手もこれを防戦。最後までハードプッシュしたが攻略できない。

 太田選手もフラガ選手と牧野選手を追うが、先行する2台のダーティエアの影響でペースが上げられない。レース後半はペースを上げて迫る岩佐選手の防戦気味に。

 結果、牧野選手2位、太田選手3位でレースを終え、チャンピオンシップリーダーの坪井選手に対して9.5ポイント差に迫り、午後の第12戦でチャンピオンの座をかけて戦うこととなる。

#5:牧野任祐選手 2位
「スタートは悪くなかったのですが、1コーナーへ飛込むラインの判断が結果的に誤ったかたちになりました。レースペースは負けていませんでしたが抜くには至らず2位フィニッシュ。ポールポジションを活かせなかったことが残念です」

「ランキングトップとのポイント差を詰めることはできました。チャンピオンシップのチャンスはありますから、悔いのないレースで午後の最終戦を締めくくりたいです」

#6:太田格之進選手 3位
「スタートでポジションを守ることはできましたが、コンディションの変化などもあり、昨日のペースは発揮できず、防戦一方のレースになってしまいました」

「この最終大会で、なかなか期待する結果を出せていませんが、午後の最終戦に向けてしっかりと準備をし、気持ちよくレースができればと思います」

2位フィニッシュ後、うなだれる牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 2025スーパーフォーミュラ第10戦鈴鹿
SF初優勝を飾ったイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)を祝福する牧野任祐と太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 2025スーパーフォーミュラ第10戦鈴鹿

第12戦決勝レポート

2025/11/23 Rd-12鈴鹿サーキット
天候:晴れ 気温:17℃ 出走台数:22台
観客数:21日(金)5200人 22日(土)2万8000人 23日(日)3万6000人 合計6万9200人

 2025シーズン最終第7大会JAFグランプリ最終戦第12戦。第10戦および11戦を終え、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGはチームランキング1位。ドライバーランキングでは、牧野選手2位、太田選手3位で首位坪井選手に9.5ポイント差と、表彰台獲得が逆転タイトル獲得の絶対条件のもと2025シーズン最終戦に臨む。

 3列目5番手スタートの牧野選手は素晴らしいスタートで3番手、太田選手はポジションキープ4番手でオープニングラップを周回。

 2周を終えたところで坪井選手がピットインすると、チームはこれに反応し7周目、膠着状態にあった太田選手をピットに呼び、坪井選手の前でコースに戻ることに成功。

 これに反応し、トップを走る岩佐選手とフラガ選手は翌周にピットへ。太田選手は岩佐選手の後ろ、フラガ選手の前2番手となる。

 牧野選手はピットインを中盤まで遅らせる戦略だったが、11周目のシケインでクラッシュが発生。セーフティカー導入となったため、牧野選手を含むタイヤ未交換グループ全車がタイヤ交換のためピットへ。牧野選手は4番手でコースへ戻った。

 15周目にレースが再開されると、牧野選手はフラガ選手に抜かれて5番手へドロップ。

 上位5台がタイム差1秒以内でバトルを繰り広げるなか、太田選手は17周目に佐藤選手に抜かれてしまい3番手に。

 牧野、太田の両ドライバーは諦めることなく最終ラップまでライバルとの攻防を続けるが、太田選手3位、牧野選手5位で最終戦を終え、2025ドライバーランキングでは太田選手3位、牧野選手は4位。

DOCOMO TEAM DANDELION RACINGは、2025チームタイトルを獲得した。

DOCOMO TEAM DANDELION RACING 2025スーパーフォーミュラ第10戦・第11戦・第12戦 日曜レポート
2年連続でチーム選手権タイトルを獲得したDOCOMO TEAM DANDELION RACING 2025スーパーフォーミュラ第10戦・第11戦・第12戦鈴鹿

#5:牧野任祐選手 5位
2025年ドライバーランキング4位

「スタートはよく順位を上げることができました。太田選手の戦略を見て、ピットインを伸ばし、フレッシュなタイヤで後半追い上げるつもりが、セーフティカーのタイミングが私にとって中途半端なタイミングになってしまい、自分の戦略どおりに進めることができませんでした」

「今シーズン、最終戦までチャンピオン争いに残ることはできたのですが、振り返ると落としているレースがいくつもあってドライバーチャンピオンに届きませんでした。2年連続チームタイトル獲得という、チーム一丸となって目指した目標のひとつに貢献できたことはとても嬉しく思います。来シーズンこそはダブルタイトル目標に、さらに強くなれるよう前進します」

「今シーズン、熱い応援をいただいたファン、スポンサーの皆さま、最高の環境を準備してくれたチームに感謝しています」

#6:太田格之進選手 3位
2025年ドライバーランキング3位

「戦略は良かったのですが、岩佐選手を攻略するには至りませんでした。今回鈴鹿については予選でフロントポジションを得られなかったことが響きました。今シーズン、チャンピオンを取ることに集中して臨んできたので、ドライバーチャンピオンシップ3位については悔しい気持ちです」

「シーズンを通して二人のドライバーをフリーファイトで戦わせてくれたチームに対し、シーズン最多3勝をあげてチームタイトルに貢献できたことは嬉しく、素晴らしいとこだと思います」

「来シーズンはこれまでよりもさらに強くなって、皆さまに興奮するレースをお見せします」

太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) 2025スーパーフォーミュラ第12戦鈴鹿

本日のレースクイーン

新谷桐子しんたにとうこ
2025年 / スーパー耐久
apr Victoria
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円