レース後に行われた表彰式の最初から最後まで、まるで我が子を見つめるように壇上に温かい視線を送り続けていた佐藤琢磨HRCエグゼクティブ・アドバイザー兼、ホンダ・レーシングスクール鈴鹿(HRS鈴鹿)プリンシパル(校長)。今季のスーパーフォーミュラ最終戦、第12戦はホンダ勢のドライバー3人が表彰台を独占し、そして岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が初のチャンピオンに輝いた。
2019年、鈴鹿サーキット・レーシングスクール(現HRS鈴鹿)のプリンシパル(校長)に琢磨が就任した年、スクールでスカラシップに選ばれたのが岩佐歩夢だった。いわば、岩佐は琢磨校長の一期生。その6年後の今日、岩佐は見事な成長を遂げてスーパーフォーミュラ最終戦で勝利を挙げ、そしてチャンピオンを獲得した。表彰式が終わった直後の琢磨に聞いた。
