August 28 2011, RACE
IZOD IndyCar Series Indy Grand Prix of Sonoma
2011年8月28日(日)
決勝
会場:インフィニオン・レースウェイ
天候:晴れ
気温:25.6℃
ウィル・パワーがポール・トゥ・ウインで5勝目を飾り、
ダリオ・フランキッティとのポイント差を一気に26点まで縮める
佐藤琢磨は3ピット・ストップの作戦を採用するも
レース展開が味方せずに18位フィニッシュ
すがすがしい青空の下で開催されたインディ・グランプリ・オブ・ソノマでは、ポールポジションからスタートしたウィル・パワー(Team Penske)が75周のうちの71周をリードし、今シーズン5回目の優勝を飾りました。この勝利はインディカー・シリーズでの14勝目で、カリフォルニア州ソノマにあるインフィニオン・レースウェイにおいて2年連続優勝を果たしました。
パワーは予選でのポールポジション獲得と決勝レースでの最多リードラップ記録によって1レースで稼げる最多ポイントである53点を稼ぎ、ポイント・リーダーのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)との差を大幅に縮めることに成功しました。予選4番手だったフランキッティは、レースも同じ4位のポジションでフィニッシュしたため、第12戦終了時点にあった47点という大きな差が、今日のレースを終えた時点では26点にまで小さくなっています。
2011年シーズンは終盤を迎えていますが、パワーがここへ来て勢いを取り戻し、逆にフランキッティは思うようにポイントを積み重ねることができていません。ミッドオハイオでの第11戦Hondaインディ200を終えた時点で両者のポイント差は62点にまで開いていたのですが、パワーが第12、第13戦で続けてフランキッティより上位でゴールし、次の1レースでポイント・ランキングの逆転が可能なところまで差を縮めています。チャンピオン争いは緊迫し、残る4レースでの戦いがますます楽しみな状況となっています。
今日のレースではパワーに続いてエリオ・カストロネベスが2位、ライアン・ブリスコーが3位でゴールしました。どちらも予選と同じポジションで決勝レースをフィニッシュまで走り抜きました。Team Penskeの1-2-3フィニッシュは、1994年9月のナザレス・スピードウェイ以来のことで、ロードコースにおける1-2-3は、同じく1994年8月のミッドオハイオ以来です。Team Penske以外のチームによる1-2-3フィニッシュでは、2005年にAndretti Green Racingが記録したセント・ピーターズバーグでのものが最近のレースです。
佐藤琢磨(KV Racing Technology-Lotus)は、予選順位が16番手だったことから、ピット・ストップを3回行う作戦によって大きく順位を上げることを狙ったのですが、フルコース・コーションがレース終盤の1回だけだった上に、ピット・ストップ時に遅いマシンの背後にひっかかってしまう不運が重なり、スタート・ポジションよりも後方の18位でのゴールとなりました。今回12点しか加算することができなかった佐藤は、ポイント・スタンディングを10位から11位へと1つ落とすこととなりました。
次の第14戦は東海岸のメリーランド州ボルティモアで初開催されるストリート・レース。インディカー・シリーズはアメリカ大陸を横断し、来週末にレースを開催します。
コメント
ウィル・パワー(優勝)
「完ぺきな週末になりました。Team Penskeが最高のパフォーマンスを発揮してくれたのです。レース終盤にフルコース・コーションが出たことも私にとってはプラスでした。周回遅れに追いついてトラブルに巻き込まれる可能性が生まれていましたが、それが解消されることになったんです。逆転チャンピオンを十分に狙えるポイント差にすることもできました。残る4レースはロードコースとストリートが1戦ずつと、オーバルが2戦です。そのうちの2レースは初開催のコースで、私は新しいコースでの戦いを得意としていますから、チャンピオン争いを有利に戦えるのではないか、とワクワクしています」
エリオ・カストロネベス(2位)
「予選で1、2、3番手を独占した我々Team Penskeが、決勝レースでも1-2-3フィニッシュを達成しました。最高の気分です。歴史ある偉大なチームの一員として、憧れていた先輩ドライバーたちと同じように1-2-3フィニッシュを記録できたことをうれしく、そして光栄に感じます。これからも今日のように1-2-3フィニッシュを繰り返し達成したいと思います。ただし、ウイナーは毎回同じではない方がよいでしょう。先週のテストを走ったウィル・パワーとエンジニアリング・スタッフの働きにより、僕らのマシンは非常に速く、予選でも決勝レースでもライバル勢を突き放すパフォーマンスを発揮できました」
ライアン・ブリスコー(3位)
「今日のレースではダリオ・フランキッティを絶対に自分の前に出さない。そういう気持ちで戦っていました。ピット・ストップではポジションを逆転されそうにもなりましたが、Team Penskeの1-2-3フィニッシュをぜひとも達成したいと考えながら走っていました。トラフィックをくぐり抜けながらのレースでしたから、その中でミスを犯すことだけは絶対に避けたいところでした。我々3人はチームメートとなった2年前から、表彰台を独占する1-2-3フィニッシュを目標としてきて、何度も惜しいチャンスを逃してきました。今日こうして目標を達成し、大きな満足感を感じています」
佐藤琢磨(18位)
「厳しく、長いレースでした。2ストップか3ストップか、私たちのチームは作戦に柔軟性を持たせてレースに臨みました。そしてレース序盤に、3ストップでいくことが決定されました。我々のペースは決して悪くはなかったと思いますが、今日のレース展開は我々に一切味方をしてくれませんでした。スピードが上がらなかった点は大きな反省点で、この問題の解決策を私たちのチームには絶対に見つけなければならないと感じています。今日のレース結果は本当に悔しいものです。すばらしい仕事をしたクルーたちに感謝します。スタート15分前に冷却水漏れが発見されましたが、彼らはスタートまでにラジエターの交換作業を完了させてくれました。そして、マシンはレースで一切のトラブルを出さなかったのです」
ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター
「すばらしい天候の下でレースは開催されました。残念ながら大半のドライバーたちがレース・リーダーをフォローしていく作戦を採用し、多くのオーバーテイクが見られるバトルとはなっていませんでした。燃費セーブもこのコースでのレースでは重要なファクターであるため、少しでもピット・ストップを後ろにずらそうと燃料消費を抑えて走行していたのです。レースが終盤を迎えてから出されたフルコース・コーションによって、2列でのリスタートが切られることとなりました。そこでトップ・グループに順位の変動は起こらなかったものの、緊張感が張り詰めた中でのリスタートをファンは見ることができたと思います。Team Penskeのすばらしいパフォーマンスが今日のレースでは見られましたね。1-2-3フィニッシュでした。ウィル・パワーはまたしてもダリオ・フランキッティとのポイント差を縮めることに成功。まだレースは4戦も残っています。今年もインディカー・シリーズではチャンピオン争いが最終戦までもつれ込むことでしょう」
