2014 年4 月15 日
2015 フォーミュラ・ルノー2.0 NEC 第1 大会レビュー
--笹原右京、FR2.0 初優勝を飾る--
■大会概要
開催地:イタリア(モンツァ:一周5.793km)
開催日:2015 年4 月10 日(⾦)〜12 日(日)
■モンツァ・レビュー
4 月11 日(天気:晴れ/路⾯:ドライ) レース1 予選 2 番手/レース2 予選 2 番手
4 月11 日(天気:晴れ/路⾯:ドライ) レース1 決勝 優勝
4 月12 日(天気:晴れ/路⾯:ドライ) レース2 決勝 2 位
2015 シーズンのフォーミュラ・ルノー2.0 NEC(FR2.0 NEC)開幕大会は、4月11〜12日にF1イタリアGPの開催地でもあるモンツァで30台の参加により実施されました。ARTジュニアチーム所属の笹原右京(ささはらうきょう/18歳)は2レースとも2番グリッドからスタートし、決勝レース1ではFR2.0初優勝、決勝レース2では2位となりました。
11日午後2時05分に始まった決勝レース1(25分間)では、レッドシグナル消灯直前に笹原の縂め前に居るポールシッターがエンジンストール。レース進⾏はリセットとなり、フォーメーションラップが1周追加されました。しかし、原因を作ったポールシッターがグリッド降格となる場⾯で誤って再びポールポジションの位置についてしまい、そのままレッドシグナルが消灯して決勝レース1は始まりました。一方、2番グリッドについた笹原のレッドシグナル消灯への反応は速かったものの、直後にクルマが失速。3番手グリッドのドライバーに追いつかれ、第1コーナーのシケインにはひとつ順位を落として3番手で進入することになりました。
トップを走るポールシッターにはピットスルーペナルティが科され、笹原は5周目に2番手へ自動的に浮上しました。代わってトップに⽴ったライバルは先⾏⾞両が居なくなったためペースがガクリと落ち、7周目から笹原はテールトゥノーズでプレッシャーを掛け続けました。こうして迎えた11周目、笹原は第1シケインと第2シケインで⽴て続けにミスを冒した前方のライバルに並び掛け、何度か軽く接触しながらも抜き去ってトップを奪いました。その後、2番手へ落ちたライバルが接触の影響でタイヤのパンクに⾒舞われたこともあり、最後は2位に5秒以上の大差をつけて笹原がFR2.0初優勝を飾りました。
12日午前10時40分に始まった決勝レース2(25分間)では、笹原が素晴らしいスタートを決めてポールシッターを抜き去り、第1コーナーの第1シケインへ真っ先に進入、オープニングラップをリードします。しかし、2番手に落ちたとはいえポールシッターの速さには勢いがあったため、最終コーナーの進入で笹原は無理に競り合わず先⾏を許しました。笹原はスリップストリームを使うなどして引き離されないよう努めましたが、追い越しのチャンスが再び訪れることはなく、最後は約2.9秒差の2位でチェッカードフラッグを受けました。なお、笹原が参戦する次の大会は、4月25〜26日にスペイン・アラゴンで開催されるEURO CUP フォーミュラ・ルノーFR2.0の第1大会となります。引き続き笹原にぜひご注目いただき、末⻑いご⽀援とご声援をよろしくお願い申し上げます。
■笹原右京のコメント
「まずは決勝レース1について、ポールシッターにペナルティが科されることは織り込み済みだったので、彼に続いて2番手で第1コーナーを抜けられればいずれトップに⽴って逃げきれると思いました。でも、もともと安定していなかったクラッチが大事な場⾯できちんと作動せず、あまりに早くつながってしまい失速しました。すぐに後ろを抑えに掛かりましたが手遅れでした。ただ、抜かれたのが1台だったのは幸いでした。終盤の競り合いで、ライバルがタイヤにダメージを受けて後退したのは彼自身のミスでしょう。彼はコーナーで思いきり被せてきて、僕は縁石の上を走るまで逃げたのに幅寄せしてきました。もし、彼が幅寄せしないで並走を保っていたら、僕は彼を抜けなかったかもしれません。いずれにしても、この初勝利にまずはホッとしたというのが正直なところです」
「決勝レース2について、クラッチの作動に関してはチームと話し合って対策した結果、今日のスタートはバッチリと決まりました。トップで第1コーナーのシケインを通過して、そのあとは予想どおりポールシッターだけが僕についてきて、3番手以降は大きく離れているのがミラーで確認できました。もっとも、後ろに居た彼の速さは予想以上で、最終コーナーのパラボリカで抜きに来たときは最初ブロックしようと思いました。しかし、レースはまだ始まったばかりでしたし絡んでしまうのも嫌だったので、無理をせず先に⾏かせて僕は彼のスリップストリームで引っ張ってもらい、2台で逃げて最後に勝負できれば良いと考え直しました。序盤は彼のほうがやや速く、中盤から終盤は似たような速さになりましたが、最後まで追いつけずに2位となりました。今日の僕らにしてみれば最高の結果だったと思います。それに今回のFR2.0NEC第1大会は、あくまでEURO CUP FR2.0 の前哨戦としての位置づけです。チームはいま良いムードで勢いにも乗っていますし、次だけでなくこの調⼦をずっと維持して戦いたいですね。今季もご声援とご⽀援をよろしくお願い致します!」
Renault 2.0 NEC – Monza – Race 1
Renault 2.0 NEC – Monza – Race 2
