2日、鈴鹿サーキットでシーズン開幕前恒例のイベント、『鈴鹿モータースポーツファン感謝デー』が開幕。多数のF1マシンがその勇姿を披露した。
例年、モータースポーツシーズン開幕を告げるこのモータースポーツファン感謝デー。しかし、2日の鈴鹿サーキットはあいにくの小雪混じりの天候となり、多くのファンが訪れたものの、かなり冷え込む中でのイベントとなった。
そんな中、今年で25回目のF1日本グランプリ開催を迎えることもあり、この日はふたつのF1マシンの走行イベントが催された。ひとつは『時空を超えたF1日本グランプリ』。さまざまな年代のF1マシンが登場し、フルコースを使ってデモランが行われた。
この『時空を超えたF1日本グランプリ』に登場したのは、ロータス72E(久保田克昭)、ロータス78(吉本大樹)、ロータス88B(吉田広樹)、ロータス97T(山内英輝)、ロータス101(中嶋大祐)、そして90年F1日本GPで3位表彰台を獲得した鈴木亜久里のラルースLC90・ランボルギーニ、中嶋悟のティレル019・フォード、フェラーリF2003(中野信治)というマシンたち。
父のマシンに乗り込んだ中嶋大祐のロータス101がマシン不調、ロータス88Bが2コーナーでストップするなどその勇姿をみせられなかったマシンがあったものの、快調そのものの走りを披露してくれた中野のフェラーリF2003や、印象的な快音を響かせた亜久里のラルースなど、時代を超えたF1マシンのデモランは鮮烈な印象を残した。
元二輪世界チャンピオンのエディ・ローソン登場の後行われたふたつめのF1イベントは、『鈴鹿F1日本GP25回記念・1987年F1の衝撃』と題したデモラン。この走行では、ウイリアムズFW11・ホンダを星野一義が、ティレル019を中嶋が、そしてマクラーレンMP4/5・ホンダを佐藤琢磨がドライブした。
それぞれが鈴鹿でのF1日本グランプリに対する思い出を披露した後スタートした走行では、雪がかなり強くなった中でのデモランとなったものの、ターボ、NAと異なるホンダミュージックが鈴鹿に響き渡ることに。最後は3台が並んでチェッカーを受け、ファンから大きな拍手が送られていた。