2日、バレンシアF1合同テスト2日目にBMWザウバーの小林可夢偉が登場し、新車C29フェラーリを初ドライブ、この日参加した7人中2番手のタイムをマークした。
ドライコンディションの中、96周を走り込んだ可夢偉は、1分12秒056のタイムを記録、前日ペドロ・デ・ラ・ロサがマークした1分12秒784のタイムを上まわり、フェラーリに次ぐ2番手となった。
「今日も有意義な一日だった」とテクニカルディレクターのウィリー・ランプ。
「まずは可夢偉にマシンとコースに慣れてもらうことから始めた。その後、基本セッティングの作業を行い、さまざまな燃料レベルでマシンを走らせた。これは、実際の走行結果と我々のシミュレーション結果とを比較する上でとても重要なことだ。昨日同様、マシンには信頼性があり、予定どおりプログラムを完了することができた」
「すごくいい一日だった」とテストを終えた可夢偉が感想を語っている。
「マシンには全くトラブルが出なかったので、かなりの距離を走りこむことができた。マシンのフィーリングもよかった。すごく楽しく走れたし、チームと協力して作業をするのも楽しかった。この冬は皆にとってとても辛い時期だったけれど、彼らはいい仕事をしたみたいだね。皆に感謝したい。これからも残りのテストに向けて頑張って作業を続けていかなければならない」
テスト最終日となる翌3日は、再びデ・ラ・ロサがステアリングを握る予定となっている。