1996年のワールドチャンピオン、デーモン・ヒルは、ウイリアムズがメルセデスのカスタマーである内は、彼らのタイトル制覇は現実的にはならないと考えている。
ウイリアムズのドライバーとして96年のF1世界選手権を制したヒルは、ここ数年のウイリアムズチームの進歩を認めたものの、彼らが次のレベルに達するためには、ホンダのようなパワーユニット・サプライヤーと契約する方がいいと考えている。
「昨年、クレア・ウイリアムズに、君たちの問題はメルセデスAMGと同じエンジンであることだと進言した」と、ヒルが語ったと、F1iが伝えている。
「それは、彼ら自身がチャンピオンシップを勝ち取ることと、メルセデスが勝とうとする間で常に障壁となるだろう」
「戦略上も徹底的にチャンピオンシップを勝ち取りたいのであれば、他のエンジンに替えた方がいいと思うし、考えられる唯一のエンジンはホンダだと思う」
「私は、ウイリアムズがホンダエンジンと共に戦うのを見たかったし、ホンダは巻き返してくると思っている」
「昨年の彼らは、まさに壊滅的なシーズンとなってしまったが、そこから多くのことを学んでいる」
「間違っているかもしれない。それでも、ウイリアムズがフェラーリやメルセデスを追い抜くには、メルセデス以外のエンジンを積む必要があると思うよ」
フェリペ・マッサは、昨年の開幕戦で「(メルセデスAMGと)同じエンジンが欲しい」と述べ、彼らのPUが同一仕様ではないと供給体制への不満も漏らしている。