ミハエル・シューマッハーのマネージャー、ウィリー・ウエーバーは、シューマッハーがもしF1に復帰したら、優勝争いをする能力があるとコメントし、メルセデス・グランプリとの契約のウワサに拍車をかけた。一方で、ニキ・ラウダはシューマッハーの復帰は自分の知る限りあり得ないと断言した。
ジェンソン・バトンがチームの離脱とマクラーレンへの移籍を発表したことで、すでに確定しているニコ・ロズベルグのチームメイトとして、シューマッハーの名前が挙がっている。シューマッハーは今年ハンガリーGPでフェリペ・マッサが怪我をした後、一時は代役としてF1に復帰すると発表したが、その後、首のケガの状態がよくないとして取りやめた。メルセデスとのウワサに関して、メルセデス側もシューマッハー側も否定はしているものの、完全否定には至っていないため、シューマッハー復帰説が消えない中、彼のマネージャーが、もし彼が復帰したら優勝争いができるだろうと発言した。
「彼の首は完治している」とウエーバーはドイツのブンテ誌に対してコメントしている。
「彼は勝利を狙って走ることができるだろう」
しかし3度のワールドチャンピオンであるラウダは、2010年にメルセデス・グランプリがロズベルグとシューマッハーのオールドイツチームとなるというウワサは完全に推測に過ぎないと述べている。
「少なくとも私が得ている情報から考えれば、そういったウワサには真実はひとかけらも含まれていないと思う」とラウダはF1公式サイトのインタビューにおいて語っている。
「フェリペの事故の後には可能性が開けた。ミハエルの健康面が問題なければ、彼はそのチャンスをつかみ、3戦か4戦を戦い、自分自身を証明し、アドレナリンを感じ、全体の中での自分の位置を知ることになっただろう。だが彼がフルシーズン戦うなんて話は信じがたい。それならなぜそもそも彼は引退したのだ?」