10年ほどのブランクを経てヨーロッパGPから実戦復帰となったフェラーリのルカ・バドエルは、マシンに慣れる時間が全くなかったため、バレンシアでのドライブに苦しんでいるという。

「正直、がっかりしている。どんな時だってビリになるのは気持ちのいいことじゃないから。もちろん、簡単なことではないことも承知だ。以前から言っているように、この週末は自分にとってのテストだと考えている」
「でも、周回を重ねたことで、昨日(金曜日)よりも今日の方が状況がよくなっているし、自信も少しずつ増している。明日の決勝はゴールすることが重要で、それが自分にとっての目標となる」
「体力面では全く問題がなく、その点は心配をしていない。もし、2日間のテストが事前にできたのなら、もっと違った展開になっていたはずだと心から思う」とバドエルは予想以上の苦戦に肩を落とす。

 チーフレースエンジニアのクリス・ダイヤーは「ルカにとっては厳しい日となった。クルマのことを学びながら、コースを覚えないといけないから大変なはずだ。周ごとによくなってきてはいたものの、まだ、最後尾脱出には十分でなかった。また、フリー走行3回目で出た赤旗も貴重な走行時間が減ってしまったため、彼には気の毒だった」と同情している。

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