レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、近い将来ルイス・ハミルトンの獲得に動くのではないかとのうわさに関し、セバスチャン・ベッテルとハミルトンのペアはうまくいかないだろうと述べ、うわさを否定した。
冬季テストの期間にマクラーレンのマシンは高いパフォーマンスを発揮できずにいたため、ハミルトンは他のチームへの移籍を考えるのではないかとのうわさが浮上した。
しかし4日、ホーナーは報道陣に対し、ベッテルのチームメイトとしてハミルトンを起用すればトラブルが生じる危険があり、このラインナップは考えてはいないとコメントした。
「ルイスとセバスチャンのような優秀なドライバーふたりを同じチームで走らせるのは難しい」とホーナー。
「そういう場合は揉め事に発展しがちだ。(2007年に)フェルナンド・アロンソとルイスの間がそうだったようにね。だから我々は今のラインナップに満足しており、今後の状況を見守っていく」
とはいえホーナーは、マーク・ウエーバーがベッテルと同レベルのドライバーではないということではないとも述べている。
「(ベッテルとウエーバーは)キャリアの段階が異なっており、互いを補い合っている。マークとセブの間には11歳の差がある。11年の人生の経験というのは非常に貴重だ」
「ルイスとセバスチャンは1歳か2歳しか違わず、ふたりともまだキャリアの初期にいる」
ホーナーは、遠い将来にはどうなるか分からないが、近い将来にハミルトンがレッドブル入りする可能性はないだろうと述べた。
「ルイスは非常に才能あるドライバーだ。だが彼はマクラーレンに満足しており、我々は今のドライバーラインナップに満足している」
「将来のことは誰にも分からないし、何が起こるか分からない。だが、(チームとドライバーの)両者が強く望まなければ、そういうことは起こらないだろう」