ヤルノ・トゥルーリとフェルナンド・アロンソが、マックス・モズレーのバジェットキャップに反対するフォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)への支持を表明した。ふたりは、モズレーが規則を強行すれば、F1から離脱すると述べた。

 フェラーリ、トヨタ、ルノー、レッドブルがF1離脱をちらつかせる中、これまでこの件に関しドライバーたちは概ね沈黙を守ってきた。しかしトルコGPの週末にFOTAと会合を行った後、ドライバーたちは口を開き、FIA会長モズレーが2010年に4,000万ポンドの予算制限を強行するなら、チームだけでなくドライバーたちもF1から撤退すると述べた。

 ウイリアムズとフォース・インディアを除くFOTAの8チームはエントリーを条件付きで提出した。FOTA副会長であり、TMG社長のジョン・ハウエットは、チーム側の離脱は“最悪の場合のシナリオ”であるものの、非現実的なことではないと述べており、トゥルーリもその考えを繰り返した。

「来週何らかの動きがなければならない。そうでなければ、分裂は避けられないだろう」というトゥルーリのコメントをBBCが伝えている。
「今は様子を見るほかない。FOTAはFIAとの間で解決に至ることを望んでいる。しかし僕らドライバー全員が、どちらが正しいのか理解している」
「ルールが明確ではない。実際、明確にしなければならないルールがいろいろある。ドライバー全員が同じ気持ちでいる。僕らは、FOTAに従い、彼らが将来に向けて真剣にルールを作り、F1を運営しようと行っている努力を尊重している」
「モズレーは、起こってはならないことが起こっているということを理解すべきだ。2010年の規則はいいものではない。F1は、素晴らしい技術を持ち、マニュファクチャラーが参戦する、世界で一番のスポーツでなければならない。これほど高いレベルで競技するために何が必要なのかを考えたことのないようなチームを参入させようとしてはならない。この規則が導入されるなら、僕らは完全に出て行く。不適切な規則であり、僕ら(ドライバー)は、FOTAと意見を同じくしている」

 ルノーのアロンソは、チーム側は歩み寄りのために最大限の努力を行ったと主張した。BMWモータースポーツディレクターのマリオ・タイセンは、現在1億5,000万~2億ポンドの予算をこれほど短期間に4,000万ポンドまで減らすことはできないと述べているが、アロンソもそれに同意している。
「FIAが行動を起こす番だ」とアロンソ。
「マニュファクチャラーがF1にサインできずに、別選手権を組織するなら、とても興味深いね。そこでは技術も、世界で最速のマシンも見ることができるだろうから、ドライバーたちはそこに行きたいと思うだろう。僕は、新しいF1より他のカテゴリーでレースをしたい」
「GP2やF3と似たモデルに関心を持つドライバーなどいない。スポンサー、サーキット、テレビジョンネットワークもそうだ。そしたらそのカテゴリーは全く意味がなくなる。チーム側はできる限りのことをした。2010年の選手権にサインをした。でも年間予算を5億ユーロから4,500万ユーロにいきなり下げることなど不可能だ。3年かけてというなら可能であり、それをチームは提案している。しかしチームとしてはそれ以上のことはできない」

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