フェラーリのフェリペ・マッサは、トルコGPでのフェラーリのパフォーマンスは今季最悪のものだったが、コンストラクターズ、ドライバーズ両選手権の争いを諦めはしないと宣言した。
マッサはこれまで得意としていたトルコで今年は予選8位、決勝7位に終わったが、これはベストを尽くした結果だという。
「スクーデリア・フェラーリにとってシーズンここまでで一番低いパフォーマンスだというのが唯一の正直な表現だと思う」とマッサ。
「僕らはあの週末、金曜から日曜まで一貫して競争力が低かった。すべてのセッション、特に予選で苦戦した」
「ペースやグリッドポジションから考えて、レースではベストを尽くしたと思う。イスタンブールサーキットは大好きなコースのひとつで、素晴らしいマシンに乗って過去に3回勝った場所だっただけに残念だ。今回はあまりポジティブな週末とはいえないけれど、僕らは決して諦めない。今後も解決にあたり、すぐにでも挽回を図らなければならない」
マッサは、フェラーリには解決策を見つけられるだけの力があると主張した。
「この冬にいい仕事をし、シーズン最初には素晴らしいマシンを手にしていた。2009年シーズンを終えた時のマシンと比べれば大きく進歩していた。だから、僕らはやれるはずだ」
「シーズン序盤にはマシンの開発において正しい方向性を見つけていた。でもシーズンのある時期に、開発作業によってマシンに予想したような進歩が見られなくなってきた。一方同じ時期にライバルたちはマシンを大きく改善させた」
「それが僕らが今直面している状況だ。ある段階までは正しい方向性だったのになぜそれがうまく続かなくなったのかを理解し始めなければならない。僕らはやれると信じている。フェラーリには、チームのために努力する人々が大勢いる。過去に後方から復活してトップに位置するマシンを作り上げ、競争力を取り戻したことがある。だからフェラーリにはやれるだけの能力があるのだ」
現在、フェラーリはトップのマクラーレンから26ポイント差の3位、マッサはポイントリーダーのマーク・ウエーバーから26ポイント差の7位となっているが、まだ両選手権におけるタイトル争いを諦めはしないと、マッサは述べている。
「選手権における僕らの状況は、まだ危機的なものではない。まだ12戦もあるのだから、100パーセント、オープンであり、両方の選手権で戦うことができるはずだ」
「でも今の段階ではレッドブルの方が高いパフォーマンスレベルを持っているというのが事実だ。それは今シーズンここまでを見て分かるとおりだ。マクラーレンは2、3戦前には僕らより後ろにいたけれど、マシンパフォーマンスに関しては今では僕らより前にいる。努力して、挽回しなければならない。この目標を達成する能力が、そうしたいという意志に基づくものだとすれば、僕らは前進できるはずだと確信できるよ」
